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【2月20日】素敵な笑顔

公開日
2026/02/20
更新日
2026/02/20

校長のひとりごと

 朝からまたたくさんの感動をいただきました。女子フィギュアスケート個人において、坂本花織選手が2位、中井亜美選手が3位、千葉百音選手が4位という結果でした。その結果も素晴らしいものなのですが、その演技に感動しました。皆さん、素晴らしかった…。魂のこもった演技の裏にあるとてつもない努力、ケガや故障を乗り越え、大きなプレッシャーの中での演技…。特に、坂本選手にとっては最後のオリンピックの演技ということで相当緊張もしながらの演技だったと思います。ジャンプでのミスがあり、金メダルには届きませんでしたが、その堂々としたそして美しい演技に魅了され、本当に感動しました。本人は悔しい気持ちもあるとは思いますが、世界2位という素晴らしい結果に心から拍手を送りたいと思います。そして、いつも日本チームを盛り上げ、他の選手の応援も全力でする坂本選手の明るくまっすぐな人柄にもたいへん好感をもちました。銀メダル獲得、本当におめでとうございました!そして、お疲れ様でした!

 さて、児玉圭司さん著『1日1話 自分を強くする成功の教科書』の「大舞台に立つ者は平常心を持とう」からです。


 1998年の長野オリンピック男子スピードスケート500m決勝でのことです。日本代表として出場した清水宏保選手のスタート直前に転倒者が出て、担架で運ばれるというアクシデントがありました。この中断により自分のスタートが遅れたことについて、試合後に清水選手は「自分の間合いになったと思った」と語っています。本当に強靭な精神力の持ち主なのだ……と、感心したことをよく覚えています。どんな分野でも一流になるためには、思いがけないことや新しいことに動じない「平常心」が大切なのです。

 実は2006年のトリノ・オリンピックでも、似たようなケースがありました。男子スピードスケート500mに出場した加藤条治選手のスタート直前、前の選手の転倒による製氷のため、8分間の中断があったのです。彼はメダル最有力候補と目されていましたが、6位に終わりました。当時のマスコミはこぞって、「中断時間が加藤選手の集中力を削いだ」と、中断こそが加藤選手の敗因だったと過剰に報道しました。しかし、スポーツでも仕事においても、どれほど準備を重ねても予期しない事態にぶつかることは常識です。大舞台に立つ者にとって「試合直前の中断」は言い訳にはならず、どんな不意打ちにあっても動じない「平常心」「不動心」、そんな「心の力」を養わなければならないのです。加藤選手は試合後、8分間の中断について「影響はなかった」「自分の力に安定感がなかった」と、一切の言い訳をしませんでした。その言葉を聞いて、私は彼が今後必ず伸びると確信したのです。


 加藤選手は、2010年のバンクーバー・オリンピックで、見事に「銅メダル」を獲得し、その後の2014年のソチ、2018年の平昌でも6位以内入賞を果たすなどの活躍をしました。決して言い訳をせず、その悔しさをバネに努力を積み重ねた結果だと思います。

 今回、銀メダル獲得の坂本花織選手はインタビューで涙を拭いながら答えています

「力が最後まで100%出し切れなかったのが悔しいんですけれど、これだけ悔しい思いをしても銀メダルをとれたのは、今までの頑張りが実ったのかなと思います」。

 また、演技後の涙は、

「正直ここで完璧に決めたかったという気持ちが強かった。できなかった分が優勝を逃してしまった分なので涙が出てしまった…」。

 さらに、

「前回は奇跡のような銅メダル。そして今回は銀メダル。これだけ銀メダルで悔しいと思えるくらい成長した。この4年間、頑張って本当によかった」。

 と振り返っていたそうです。坂本選手は前回大会の銅メダルに続き、シングルは2大会連続のメダル。団体には、ショート、フリーと出場し大活躍しての銀メダル獲得。

「団体戦からすごく充実したオリンピック期間を過ごせた。いろんなカテゴリーからすごくたくさんのエネルギーをもらって、自分自身を締めることができて、やりがいしかなかったオリンピックだなと思いました」。

最後に、

「団体、個人ともに銀以上はギリギリできたので、そこは目標達成として自分をほめたい」

 と笑顔を見せていたそうです。とてつもない重圧の中でも「平常心」「不動心」を持ち続け、絶対的な努力に裏付けされた実力こそが人々を魅了する演技となり、彼女を銀メダルまで到達させたのだと思います。何より、坂本選手の人間性と頑張る姿が、どれほど多くの人に勇気と元気、感動を与えたかわかりません。たくさんの人から応援してもらえる人ってやはり、その人間性が素晴らしいのですよね! 感動をありがとうございました!!


(ひとりごと第1170号)