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卒業式 答辞

公開日
2026/03/16
更新日
2026/03/16

お知らせ

答辞

  

  通い慣れた通学路も、見慣れた教室も、いつも一緒に過ごしてきた友達の顔でさえも、今日はなんだか違って見える。

ふくらみ始めた桜のつぼみ、穏やかな春の日差し――令和八年の桜が咲こうとするこの季節に、私たちは多くの方々に見守られながら、無事に卒業の日を迎えることができました。この佳き日に立ち会ってくださった皆様に、心より感謝申し上げます。

三年前、ぶかぶかの制服に身を包み、私たちはこの大野東中学校の門をくぐりました。入学式で名前を呼ばれ、立ち上がった時、自分がこの学校の一員となったことを実感しました。同じクラスになる仲間たちの顔を横目に見ながら、これからの三年間に大きな期待と少しの不安を抱いていたことを覚えています。あれからの三年間は、振り返ればあっという間でした。目を閉じれば、この学校で過ごした日々が鮮やかによみがえってきます。

二年生の後期に生徒会交代式が行われ、第五十五代生徒会として、これまで先輩方がつないでこられたバトンを受け継ぎました。運動が得意な人、絵を描くことが得意な人、話すことが好きな人、考えることが好きな人リーダーや委員の人たちだけでなく、周りの人たちもその良さを生かして活躍できるような、それぞれの挑戦を互いに応援し合えるような、そんな学校にしたいという思いを込め、「開花~挑み続けるチーム大東~」というスローガンを作りました。

三年生になり、私たちの学年が主体となって創り上げた体育祭。練習期間が短く、学年やブロックの中での連携がうまく取れないまま練習が始まりました。何度練習しても揃わない校歌や行進、ブロック演技では計画通りに進まないこともありました。練習の度に気持ちが揃っていないことを実感し、焦りばかりが募りました。「本当に完成できるのか。」そんな不安や焦りの中、ブロック長やブロックリーダーたちを中心に、一日一日、少しずつ前に進めるように練習を重ねて迎えた本番。リレーや大繩で見せた最後まであきらめない姿や、みんなが自分のもてる力をすべて出し切り、互いを称え、分かち合った喜びは、私の胸に今も強く刻まれています。一人では限界に感じても、仲間がいることで限界を突破し頑張れるということを実感しました。

十月の文化発表会は、学年合唱が実現しました。初めての全体練習では「このまま本番を迎えて大丈夫なのか。」と不安になるほど、歌声をそろえることができず、心をそろえることの難しさ実感しました。それでも、練習を重ね、仲間たちの歌声に心と、耳を澄ませて、一生懸命歌い続けました。迎えた本番では、緊張もしていましたが、それ以上に三年生一人ひとりの思いが込められた歌声に、胸が熱くなりました。仲間と競い合い、切磋琢磨するだけでなく、三年生で心を合わせて、一つのものを創り上げることの喜びを知りました。

部活動でもたくさんの思い出があります。先輩に憧れ、少しでも追いつこうと汗を流した日。後輩ができてうれしくも身が引き締まる思いがした日。試合に負けて悔し涙を流した日。練習の成果を実感し、仲間とともに喜びを分かち合った日。壁にたくさんぶつかりながら、目の前のことに本気で頑張るからこそ、周りの方々の思いや私を支えてくれる人たちの存在に気づくことができました。

三年間、私たちを導いてくださった先生方。悩んだとき、つまずいたとき、いつも近くで支えてくださいました。時には一緒に悩み、時には厳しく叱り、それでも最後まで私たちを信じ続けてくださいました。先生方がいてくださる大野東中学校で過ごせた3年間は、私たちの誇りです。これからも、どうか成長を見守っていてください。

在校生の皆さん。いつも明るい笑顔で行事を盛り上げてくれて、本当にありがとう。これからは皆さんが大東の伝統をつなぐ存在です。どうかその明るさと元気で、一人ひとりが輝ける大東をつくっていってください。

いつも一番近くで私を見守り、支えてくれた家族のみんな。私たちがこれまで学校で楽しく、充実した生活を送ることができたのは、みんなのおかげです。悩んでいるときの温かい言葉、安心できる場所、その全てが私の活力となり、今、ここで胸を張って立つことができています。普段は照れくさくて言えないけれど、辛いこと、苦しいことも全部受け止めてくれていつも感謝しています。ありがとう。そしてこれからもよろしくお願いします。

そして、三年間を共に過ごした仲間たち。喜びに満ちた日も、泣いた日も、どうしようもなく苦しかった日もありました。でも、隣を見れば、いつも仲間がいました。一緒に笑ってくれて、一緒に進んでくれて、一緒に前を向いてくれた。そのすべてが大切な思い出です。気づけば、あの頃よりずっと強くなった私たちがいます。あの教室で、体育館で、廊下で重ねた毎日が、もう二度と戻らない「大切な時間」だったことを、今日になってようやく分かりました。もっとみんなと話したい、もっとみんなと思い出を作りたいです。でも今、私たちはそれぞれの未来に向かって歩き出します。困難や失敗があっても、私たちはこれまで何度も力を合わせ乗り越えてきました。だから、きっと大丈夫。進む道、向かう目標はそれぞれ違うけれど、3年間で学んだ全てを力にして、それぞれの道で一歩ずつ歩いていきます。またいつか成長した姿で再会し、思い出話に花を咲かせましょう。三年間ありがとう。

「開花~挑み続けるチーム大東~」。三年間で築いた絆を携えて、私たちは未来へと歩き出します。大東で育った私たちの花は、新たな場所で、これからもっと強く、美しく咲いていきます。

最後になりましたが、大野東中学校がますます発展してゆかれることを祈念して答辞とさせていただきます。

 

令和八年   三月十三日   大野城市立大野東中学校                               

卒業生代表  竹之内 凜