『白木原ベースキャンプ』〜プロローグ〜観劇
- 公開日
- 2022/08/29
- 更新日
- 2022/08/29
学校生活の様子
8月28日(月)17時から大野城市の市民劇団「迷子座」の公演がまどかぴあ小ホールでありました。実はこの「迷子座」の劇団員の中に本校職員の藤先生がおられます。藤先生から「読売新聞」に取り上げられた記事を見せていただきました。公演には本校職員も何人か見に行かせていただきました。大利小学校の児童もご家族の方と一緒に見に来ていました。藤先生は、この公演で14歳の少年役を演じられるために、頭を丸坊主にしてのぞまれました。
公演のタイトルは「白木原ベース通り」。戦後まもなく、現在の春日高校から春日市役所にかけての地域はアメリカ軍の「春日原ベース」と言われるアメリカ軍の町があったそうです。そのベースキャンプのアメリカ人やその周辺で暮らす大野城の人々の生き様を演じる公演でした。戦後の日本人が、物のない時代をいかに一生懸命、力強く生きたか、戦争で亡くなった多くの方々の命によって、今の私たちの命が守られていることを感じる素晴らしい公演でした。
藤先生は、食べ物が無い中で幼い妹を亡くし、ベースで働きながらアメリカのようなレストランを作りたいという夢を抱き、懸命に働く少年を熱演されました。あまりの素晴らしい演技力に感激して泣いておられる観客も多数いらっしゃいました。「国と国は戦争をしたが人と人の間には何もないこと」「(戦争で犠牲になった人たちの分まで)生かされた命を大事に生き抜いていかなければいけないこと」「アメリカ人と交流しながら当時の大野城の人たちが多くを学び、日本人としてたくましく生きてきたこと」「当時の大野城の人たちの懐の深さやおおらかさ」等々、いろいろなことを考えさせられる素晴らしい「白木原ベース通り」でした。