学校日記

最後のノック

公開日
2020/04/08
更新日
2020/04/08

お知らせ

「最後のノック」
 昨日、福岡県でも緊急事態宣言が発令されました。先行きが見通せない中、職員の発案で、職員朝会の後、二手に分かれてラジオ体操を行いました。散歩や屋外での運動などは、推奨されています。心のモヤモヤを吹き飛ばし、集中力を保つうえでもよい試みだと思います。
 さて、最近見たニュースの中で心に残ったものがあります。それは、福島県の磐城高校の記事です。磐城高校と言えば、春のセンバツ高校野球、21世紀枠で初出場を果たす予定でした。しかし、皆さんご存じの通り、センバツも中止となり、甲子園の土を踏むことは叶いませんでした。しかも、監督である木村 保先生も令和2年度の人事異動で学校を去ることが決まりました。木村監督は、3月29日甲子園で着るはずだった背番号付きのユニホームを部員に渡し、翌30日に最後のノックに臨みます。終始、笑顔でした。 19名の部員に最後のノックをしようとした時、キャプテンから監督に声がかかります。部員一人一人が木村監督への思いを叫んでからノックを受けました。ファースト「二人(部長を含む)の元で野球ができて幸せでした。二人のことが大好きです。ノックお願いします。」木村監督「俺も大好きだ!(ノック打つ)」最後の一人、キャッチャー「キャプテンとして、甲子園に絶対連れていかないといけないと思って、それまで見守っててください。最後のノックお願いします。」感極まる選手に監督も思わず…木村監督「お前、泣くなよ、あー(号泣)」木村監督と最後の時間を過ごし、夏へ向けて気持ちを新たにしていました。
 このニュースを見たとき、胸に熱いものを感じました。「学校って、こうでなきゃいけない。」下大利小でもこのような熱いドラマを繰り広げられるように自分たちができること、すべきことを行って、学校再開を心待ちにしています。