学校日記

校長発信「大好き!下大利小」 NO100

公開日
2020/09/15
更新日
2020/09/15

お知らせ

「最大のピンチは最大のチャンス」

 「いやぁ、こんなに早く100号を達成するとは。…」気まぐれに出す
はずが、作っていると通信の素材を探すため、学校生活にアンテナを張る
ようになり、何気ないことですが、伝えたいことがたくさん出てきました。
 これは、本年度の重点目標が“発信”であることも影響しています。
 今日は、この記念すべき号として、テレビ番組で知ったHIS会長兼
社長の澤田秀雄氏について記します。
 澤田氏は、今まで不可能とも言われた改革を実践してきた方です。航空
業界では、格安のスカイマークを立ち上げたり、赤字続きで経営破綻状態
だったハウステンボスを半年で黒字にV字回復させたりしてきました。
 そんな澤田氏ですが、今旅行業界は、コロナ禍という最大のピンチに
直面し、会社創設以来、初めて赤字に転落しました。海外旅行では、
99%減という現状です。それでも、笑顔で、「ピンチだからこそ、新たな
ビジネスが生まれる。」と答えています。
 例えば、バイオ技術を駆使した農業や旅館再生、接待ロボット等、社員
にも新規事業の発案を応募させ、具体化を検討しています。切り札は、
海外旅行のオンライン疑似体験。現地スタッフがお薦めスポットをオン
ラインで紹介します。現地に行かなくても行きたい国の文化や自然を堪能
できます。家にいながら買い物や食事までできるサービスもあります。
 このような発想は、海外支社の社員が生き残りをかけて必死で考案した
ものです。今後、ポストコロナの時代になったとき、主流になるのではと
期待しているそうです。
 澤田氏から学ぶべき点は、組織のトップが“どん”と構え、最大のピン
チは最大のチャンスであることを社員に体現しているところです。
「成功の秘訣は?」と聞かれ「成功するまでやれば成功する。」とあっさり
答えていました。
 学校は、営利企業ではありませんが、今の現状に文句を言い、手をこま
ねいているだけではなく、黒字(子どもたちの質的成長)のため、成功に
導いていくことができるよう努力したいと強く思いました。