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【10月27日】私はかけがえがない

公開日
2025/10/27
更新日
2025/10/27

校長のひとりごと

 作家で写真家の有川真由美さんの著書『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』の「むやみに自分と人を比較しない」からです。


 人の不幸は、「比較すること」から始まっているのではないでしょうか。「あの人と比べて自分は……」「平均的な家と比べてうちは……」と、人と比べることで、自分で自分を不幸にしてしまうのです。そんなときは大抵、「自分にないもの」と「人にあるもの」を比べているもの。最初から負ける戦いをしているのですから、みじめになるのは当然です。「人にはないけど自分にあるもの」がたくさんあるのに、そこは見えなくなってしまうのですね。とはいえ、人間には、人と比べて、自分を確認する本能があるようです。

 私も作家としてデビューしたとき、「この本をベストセラーにしたい!」と強く思ったものの、ほかのベストセラー作家の方と自分を比べると、途端に自信がなくなってきました。「私は立派な経歴がない」「気の利いた言葉も知らない」と一行も書けなくなったのです。かろうじて自尊心を保たせてくれたのは、「人は人、自分は自分。私には私のできることがある」という気持ち。「ダメなことばかりの自分だったから書けることがある」「わかりやすい言葉で書くことができる」と、自分の中にあるものを信じるしかなかったのです。そうして書いた本は、ベストセラーと呼ばれる本になりました。比較は振り回されるためのものではありません。やる気や成長のために“利用”するものです。「全国トップテンの営業成績をとろう」「あの人みたいにがんばろう」とエネルギーをもらえるなら、人と比べる意味があります。安易に人と比べず、「自分にあるもの」に目を向ければ、人は幸せになり、輝けるのです。


 今日は、午後から夢講座です。「命の授業」講演家の腰塚勇人さんに、2年ぶりに来ていただき、熱のこもった講演をしていただく予定です。腰塚さんは、前任校で「夢講座」を始めるにあたって、「夢」をキーワードに講師を探しているときにネットで見つけ、アンビリバボーやユーチューブでの講演を見て、ぜひ直接お話を聞きたい!子どもたちに聞いてほしいと講演の依頼をしました。実際に話を聞いて私はもちろん、子どもたちも先生方も勇気や元気が出るような素晴らしいお話でした。ですから、ぜひ大野東中でもお呼びしたいと思い、私が赴任してすぐに来ていただきました。そしてまた、1、2年生にも聞かせたい、また3年生にも改めて聞いてもらい、これからの活力にしてもらいたいと来ていただくことになりました。今日もきっと、素晴らしい講演会になるはずです。

 「私はかけがえがない!」「人は人。私には私にしかない素晴らしいよさがある」「粘り強く努力することの素晴らししさ」「いのちの大切さ」など、たくさんのことを学ぶ講演会になりますように…

 腰塚先生、本日もよろしくお願いします!!!


[ひとりごと 第1101号]