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【10月31日】これでいいのだ!

公開日
2025/10/31
更新日
2025/10/31

校長のひとりごと

 作家で写真家の有川真由美さん著『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』の「どうにもならないことは『これでいいのだ!』」からです。


 悩み事があったときの「感情」をどうするか? について考えてみましょう。これは古今東西の人間が取り組んできた深いテーマであり、簡単に解決できるわけではありませんが、仏教の古典的な教えに、ひとつのヒントを見ることができます。

 ブッダに、ある学生が「安心に満ちた人生を送るには?」と質問したところ、ブッダは、三つの時間軸を取り上げてつぎのように答えたそうです。過去のことは「後悔しない」、未来のことは「不安がらない」、現在のことは「執着しない」……。つまり、後悔、不安、執着を手放せと。

 「そんな聖人にはなれないから苦労するのだ!」とお思いの人もいるでしょう。そのとおり。私も人間なので、悩みは出てきますが、この教えをヒントに心がけてきた習慣があります。つぎのようにつぶやくことで、ずいぶんとラクになったのです。

・過去の後悔に対しては… →「あれはあれでよかった」。

・未来の不安に対しては… →「あとはなるようになる」。

・現在の執着に対しては… →「これでいいのだ」。

 まず、「あんなこと、しなければよかった」などと後悔しても、過去は変えられません。さまざまな事情があったのですから、「あれはあれでよかった」のです。

 つぎに、「将来、こうなったらどうしよう」と不安がっても、先のことはだれにもわかりません。できる手を打ったら、「あとはなるようになる」です。

 最後に、「これが欲しい」「これが叶えたい」という執着は生きる力にもなりますが、どうにもならないことに執着しても無駄。バカボンのパパの口調で「これでいいのだ!」と自分に声をかけてあげてください。


 心の狭い私は、後悔したり不安になることが何度もありました。「あのときこうしておけば…」「もっとこうしていたら…」と後悔する。そして、「うまくいくだろうか?」「失敗しないだろうか?」「無理かもしれない…」と不安になって眠れなかったこともしばしば…。いまだにそんなことがあります。しかし、冷静に考えれば過去に戻ることはできないし、なかったことにすることもできない。不安になってどうしようもなくてもその「時」はやってくる。ある人はこう言います。

「過去は変えられない。でも未来は変えられる。だから今を精一杯…」

 と。私も、「天才バカボン」観てました。バカボンのパパの「これでいいのだ!」は名言だと私も思います。そう思わないと辛くなるばかりのこともあると思います。今、できることに精一杯に取り組み、「これでいいのだ!あとはなるようになる!」、そう思って「日々最善」を尽くし、生きていくことが大切なのだと思います。

 私のひとりごとも…「これでいいのだ!」(^^)


[ひとりごと 第1105号]