【11月4日】どう生きるか
- 公開日
- 2025/11/04
- 更新日
- 2025/11/04
校長のひとりごと
11月1日、大野城まどかぴあで「心の教育フェスティバル」が開催されました。午前中に行われた「中学生被災地派遣研修報告会」には本校2年生の池田龍之介さんと荒牧侑那さん、「小中学校意見発表」には江﨑正晴さんが登壇し、立派な発表をしてくれました。午後からは、「心の教育30周年記念講演」として、毎年大野城市の被災地派遣研修でお世話になっている元陸前髙田市教育委員会教育長 金賢治先生から「『大人の背中』はきっと伝わる」という演題で講演をしていただきました(写真)。東日本大震災を経験され、たくさんのかけがえのない命を失い、家を失い、すべてを失った人たちとの交流の中で身に染みて感じられた金先生の言葉を紹介します。
■知って初めて気付くことがある。「あたり前」のありがたさ、あたり前の中にこそ幸せがある
■かけがえのない人を失っても…「いない」けど心の中に「いる」という感覚
■子どもは見ている。感じている。愛情はしっかりと感じることができる
■(子どもは)願ったようには育たない。(親や大人の姿を)見たように育つ
■被災し、かけがえのない大切なものをなくした子どもたち。たくさんのボランティアの人たちの献身的な姿や大人が諦めずに頑張る姿を見続けた子どもたちは、生涯忘れない「心の記憶」が生まれ、「価値観」が大きく変わり、今度は自分たちが誰かの役に立ちたい。誰かのために頑張りたい…「恩送り」をしたいと思い行動する子どもたちがいた。
■厳しい環境の中でも、子どもたちは不平不満を言わない。言い訳をせず、今できることに精一杯に取り組みたいという子どもたちばかりであった
■生徒のためなら、子どもたちのためなら諦めず何だってする
■「心の教育」の原点は「どう生きるかを考えること」
■大人が真剣に生きている姿を見せることで、子どもたちは真剣に生きようとする心を育てる…
金先生は、講演の最後にこう言われました。
「届けたいのは子どもたちの希望と未来なんです!」
子どもたちは国の宝、国の未来。だからこそ私たち大人は、子どもたちの笑顔と未来のために、希望をもって子どもたちが伸び伸びと生きていけるよう努力していかなければならない…と、改めて感じさせていただきました。
[ひとりごと 第1106号]