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【11月28日】できることから…

公開日
2025/11/28
更新日
2025/11/28

校長のひとりごと

 先日も紹介した有川真由美さんの著書『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』の「簡単にできることから始める」からです。


 目標は設定した。でも、なかなか始められない……というとき、「私ってダメだなぁ。なんて意思の力が弱いのだろう」などと思ってしまいませんか?

 しかし、「意思が強ければ、なんでもできるはず」と、“意思”の問題にしてしまうのは、少し危険な気がします。私たちは「これはちょっとむずかしい」と思うことには、気が重くなってしまうのです。

 うまくいく人、目標までたどり着ける人は、無意識、意識的にかかわらず、そのことを知っているので、なんでも簡単なことから始めます。がんばって「力を入れる」のではなく、簡単に「力を働かせる」方法を、実践しているのです。

 なかなか始められないという人は、自分にこんな声をかけてください。

 「ほんのちょっとだけやってみない?」

 そして、簡単にできることを5分だけやってみるのです。「資格試験の問題集を1ページだけやる」「メールを送る」でも、なんでもいい。5分で終了しても十分ですが、ほとんどは「もう少しだけやってみようかな」という気分になってきます。なぜなら「小さな達成をする」というのは、たいへん気分がいいことですから。食器洗いだけはしておこうと重い腰を上げ、気がつけば食器棚も片づけていたという経験は誰でもあるでしょう。「なんてことなかった」と思うと同時に、やり始めると、あとは気分がノッてくるのです。

 最小限の意思の力で、最大限のことをしようと思ったら、最初のハードルを「今すぐできる簡単なこと」に設定すること。軽く始めて、自信とやる気を引き出してあげましょう。


 昨日のひとりごとで少し批判的?に取り上げた「ChatGPT」に、「目標を達成したいなら、まずは一歩目を踏み出すという考え方をどう思います?」と質問してみました。返ってきた答えはこうです。  

1 行動のハードルは最初が一番高い

 人は新しいことを始めるときに不安や面倒くささを感じやすく、心理的負荷が最大になります。最初の一歩を踏み出すと、その負荷が一気に下がります。

2 小さな行動が“モメンタム”を生む

 一度動き始めると、「せっかく始めたから続けよう」という心理が働き、継続しやすくなります(※モメンタムとは勢いや推進力の意味)

3 完璧主義の罠を避けられる

 「準備が整ってから始めよう」と考えると、いつまでも初手が打てなくなることが多いです。小さく始めることで完璧主義を崩し、実践を通して学べます。

4 行動しないと得られない情報がある

 計画段階ではわからなかった課題やヒントが、実際に一歩踏み出すことで見えてくるものです。


 いかがでしょうか? 「なるほど…」と思うことがたくさんありますよね?  目標を立て、その達成に向けて計画を立てていくことは大事ですが、それがあまりにも大きい目標であったり難しい方法ばかりだったりすると、考えすぎて動けないし前に進めないこともあります。それよりもまずは小さな一歩を踏みだし、取り組みながら変更・修正して、また取り組んでいく。その積み重ねによって目標達成に近づいていく。

 実際、片付けひとつとってみても、やり始めたら止まらなくなって、結局何時間もしちゃって、凄く部屋が綺麗になって大満足!…なんてこと、多くの方も経験があるのではないでしょうか。「できることからやってみる」「まずは動いてみる」ということが、大切ですね!


(ひとりごと第1123号)