【5月1日】広く生きる
- 公開日
- 2024/05/01
- 更新日
- 2024/05/01
校長のひとりごと
経営コンサルタントで作家の池田光さん著『中村天風 折れないこころをつくる言葉』からです。
「他人(ひと)に好かれない人間というものは、もうだんぜん、有意義な幸福な人生に生きられないんですよ[“君に成功を贈る”より]」
幸せになろうと思ったら、他人に好かれる人になりなさいと天風は言います。人から嫌われては、幸せは遠のくからです。では、好かれる人間の条件とは、何でしょうか。天風があげるのは、才能があるとか、容姿がいいとか、財力がある、といったものではありません。誰にでもできる次の五条件です。
(1)好き嫌いを言わないこと
(2)思いやりをもって、真心から親切に応接すること
(3)他人に迷惑をかけないこと
(4)他人からの恩義を重大に考えて、感謝で報いるようにすること
(5)心をおおらかにし、感謝で受け止める、そんな心のもち方で人生をつくりあげること
これらを天風が説く「理想の人生」というものに照らし合わせると、(1)強い[境遇のいかんにかかわらず強く生き抜く]、(2)長い[できるだけ長く生き、天寿をまっとうする]、(3)広い[大きな心をもって、広くこの世と人生を生きる]、(4)深い[何事でも深層まで達して、人生で味わう妙味を深く味わう]、のうち、好かれる条件はすべて三番目の「広い」に集約できます。つまり、広く生きるとき、人に好かれるのです。
逆に言えば、「狭い」と好かれません。好き嫌いを言えば、交友関係は狭くなります。親切にしなかったり、他人に迷惑をかけたり、恩義に報いなかったり、自分を頑固に変えなかったりすると、人間関係は狭くなります。狭い人がいると、まわりは息苦しくなるだけです。
心の狭い私には耳の痛くなる言葉でした。思いやりの心、感謝の気持ちを忘れないこと、またそのことに応えようとすること、さらにはイヤなことや困難なことがあってもイライラせず広い心で対応していくことなど、人生においてはとても大切なことが述べられています。広い心でいること…難しいですが、昨日のひとりごとにも載せていましたが、前向きな物事の考え方、そしてすべてが人生の「糧」となることを知り、じっくりと広い心で対応していくことが大切なのだと思います。忙しいとつい、イライラしたり、ネガティブな気持ちになったりしますが、忙しいときこそ、心に少しのゆとりがもてるような仕事をしたいとも思います。
先ほど、たまたま職員室におられた副校長の浅野知紀先生や主幹教諭の小峠博亮先生と話しました。「どんなに忙しくても大変でも、それを見せずに自分の仕事をさらりと行い、先生方の相談にはいつでも笑顔で対応できるようにしたいですね!」と。たいへん仕事量の多いお二人ですが、他の先生方の要望や相談にも笑顔で丁寧に、そして親身になって対応していただいています。私も見習わなければと改めて思ったところでした。
「広く生きる…」、心がけたいと思います