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【7月11日】収まりますように…

公開日
2025/07/11
更新日
2025/07/11

校長のひとりごと

 今朝の西日本新聞のコラム『春秋』からです。


 津々浦々の離島を訪ね、振興に尽力した民俗学者 宮本常一は鹿児島県のトカラ列島にも足跡を残した。辺ぴな小島に人々が定住したのは、古くは遣唐使、そして南蛮貿易の船やカツオの釣り船が寄り、会場交通の要所として「島々をつたって、南へ出かけていく人たちがあったから」だと宮本は語っている。

 トカラ列島で続く群発地震。震度6弱を観測した悪石島の近海では6月下旬以降、震度1以上が1700回を超えた。島外避難が進む中で「牛を置いていけない」と畜産を営む人の声も。回数は減る傾向にあるが、先行きは見通せない。屋久島と奄美大島の間、人が暮らす七つの島と五つの無人島が連なるトカラ列島は、南北約160キロに及ぶ。トカラの名が歴史に登場するのは日本書紀の654年の記述〈吐火羅(とから)国の男二人・女二人、舎衛の女一人、風にあひて流され、日向に流れ着く〉だ。文字通り、活火山を擁するトカラ列島と思われるが、西域や東南アジアとの説もある。

 お盆の終わりごろ、悪石島には邪気を払う仮面神「ボゼ」が異界から現れる。ユネスコの無形文化遺産にも登録された。赤と黒、巨大な目と口と耳。ビロウの葉を体に巻いた3体のボゼは、赤い土を塗ろうと人々を追い回す。昔、台風でボゼを中止した年は一年中、山がざわざわ騒がしかったと伝わる。人間には制御不能な地震。仮面の神に鎮める力があるならば、すがりたい。


  トカラ列島は、漢字で書くと「吐噶喇列島」(こんなにも難しい字だとは知りませんでした…)。南西諸島のうち鹿児島県側の薩南諸島に属する島々。行政区域は全島が鹿児島県鹿児島郡十島村だそうです。

 そんなトカラ列島では1700回以上の地震が起こり、島外避難された方が64人、悪石島には20人、小宝島には44人の住民が残られているとのこと。今後長期化することで新たな健康障害等や支援者の疲労も考えられるので、その支援を継続的にすることが必要であるとの報道がなされていました。島民の方々の状況を考えると心が痛みます。

 地震をはじめ、大雨、台風などの自然災害は、予測も対策も非常に難しいものがあります。先日、アメリカアリゾナ州では大雨による大洪水で109人が死亡、161以上が行方不明とのことです。日本でも酷暑・猛暑の中、ゲリラ雷雨や突然の大雨などがあり、それによる被害も心配されています。いつ、どこで、誰が、どんな災害に見舞われるか…本当に予測がつきません。

  神に願いを…ではないですが、トカラ列島の地震が収まるよう願うばかりです。


※明日から中体連筑前地区大会が始まります。本校から出場する部活動は以下の通りです

◆7月12日(土)・13日(日)→ 軟式野球、女子ソフトテニス[個人]、男子バスケットボール、剣道男子[団体・個人]

◆7月19日(土)・20日(日)→ 卓球男子、卓球女子、女子ソフトテニス[団体]、陸上競技、水泳、硬式テニス

◆7月23日(水)・24日(木)→ バドミントン

 

 輝け!大東の子どもたち!…健闘を祈ります!


(ひとりごと 第1057号)