学校日記

【7月24日】スポーツの力

公開日
2020/07/24
更新日
2020/07/24

Kのつぶやき

 昨夜、池江璃花子さん(競泳選手)の国立競技場からのメッセージがテレビで流れていました。昨年2月、世界ランク1位になった絶好調の時期に、どん底につき落とされる突然の白血病の宣告、それを乗り越え次の目標に向けて頑張っている池江選手の心のこもったメッセージに、私は感動しました。
・オリンピックが突然延期になったときのアスリートの喪失感
・自分を病気から立ち直らせてくれた医療従事者への感謝
・1年後、オリンピックやパラリンピックができるような世界になってほしいという願い
・スポーツは様々な人の支えの上に存在すること
・スポーツは、人に勇気や絆をくれるもの、前に進む力になるもの
・ここから始まる1年を「プラス1」と考えること
 最後に、こんな状況でスポーツの話はどうかと言う人もいると思うが、逆境から這い上がっていくときには希望の力も必要である。ぜひ、1年後この場所で希望の炎が輝いてほしいと。
 池江選手はゆっくりと力強く訴えかけていました。そのあと、感極まって涙されていたとのことです。
 
 今年2月の松岡修造さんとの対談の中で、「この病気を通して一番何をつかんだのか?」という問いに、池江選手はこう答えていました。
「病気になって、水泳ができなくなって、水泳をすることが当たり前だったし、普通に生きて、当たり前に生きて。“ここにいる”っていうのが当たり前になっていた。けど、それは私にとっては全く違って、ここにいることが奇跡、生きていることが奇跡。気持ちがそういうふうに変わりました。病気になってよかったとかは1ミリも思わないんですけど、病気になって学んだことが多いから、1回でもそういう経験をして、自分が今どういう立場で、どういう気持ちで生きていくべきか考えさせられた。自分の人生にとっては、大きな“ターニングポイント”にもなるんじゃないかと思います」
 
 今日という日を無事に迎えられたのは当たり前ではない。今日という当たり前の一日が奇跡の一日。私たちは、たくさんの人のお陰で生かされている。だからこそ、絶対に感謝を忘れてはいけないのだと思います。
 今日も、部活動の交流試合等が行われました。男子バレー部、女子バレー部、サッカー部、ソフトボール部、そして陸上部の記録会。3年生は、最後の大会や記録会を終え、引退となります。応援に行った部活動の子ども達がお礼の挨拶に来てくれました。泣いている子もいました。満足感でいっぱいの笑顔で「応援に来てくださってありがとうございました!」と言ってくれました。子ども達の全力プレーと、その素敵な笑顔を見ながら、池江選手の言うように、『スポーツは人に力を与えてくれる。勇気を与えてくれる』と思ったのでした。そして、今日という日を迎えられて本当によかったと思います。
 コロナ感染拡大が予断を許さない状況で気持ちが暗くなりそうですが、子ども達の頑張る姿と素敵な笑顔は、私たちに元気と希望を与えてくれます。今日も子ども達に「ありがとう!」です。そして、今まで子ども達を支えてくださり、それぞれの部活動にご理解とご協力をいただいた保護者の皆様に心から感謝をいたします!