学校日記

【8月15日】特別な夏

公開日
2020/08/15
更新日
2020/08/16

Kのつぶやき

 75回目の終戦の日を迎えました。日本武道館での全国戦没者追悼式の様子がテレビでも放映されていました。私も正午の時報に合わせて黙祷をさせていただきました。
 天皇陛下のおことばでは、戦没者の方々への追悼の意を表され、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願うということ、そして、現在コロナ禍の苦難に直面しているが、私たち皆が手を共に携えて、この困難な状況を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願いますと述べられました。
 今、私たちが生きていることは当たり前ではなく、たくさんの人のおかげであるという感謝の気持ちを改めてもちました。そして、これからも一人一人が「自分事」として真剣に、「命の大切さ」「平和の尊さ」を考えていかなければと思います。

 そのままテレビをつけていると、「2020年甲子園高校野球交流試合」が放送されていました。高校球児のひたむきさ、爽やかなプレー、礼儀正しさを見ていると、何だか胸に熱いものがこみ上げてきました。たった1試合ですが、夢の舞台「甲子園」でできることに感謝し、全力でプレーする姿、やはり、「一生懸命はかっこいい!」そう思います。
 第3試合を担当していたアナウンサーが、倉敷商業高校主将の原田選手のことを紹介していました。原田選手は、2年前の西日本豪雨によって被災し、家が2階まで浸かったとのこと。そんな状況の中、自分は野球をしていていいのか?と悩んだそうです。父親の励ましによって気持ちを切り替え野球を続けてきたのですが、春のセンバツが中止、夏の大会までもが中止となり絶望感でいっぱいになりながらも、それらすべてを乗り越えこの舞台に立っていると伝えていました。
 原田選手だけでなく、すべての選手が様々な苦難を乗り越えてきています。そして、彼らが口にする言葉は、「野球が出来るだけで幸せです」「たくさんの人への感謝の気持ちでいっぱいです」「観ている人に勇気と希望を与えたいです」「この経験をこれからの人生に生かしたいです」・・・というような素敵な言葉ばかりです。試合ですから「勝ち」「負け」はありますが、すべてのチームに、すべての選手に心から拍手を送りたいと思います。
 今年は、高校野球だけでなくすべてが、今までにない「特別な夏」です。思い通りにいかないことがたくさんありますが、それでも私たちは、彼らのように前を向き、笑顔で苦しい事も乗り越えていかなければと思います。そして、今を乗り越えることが、必ず明るい未来へと繋がっていくことになると信じて頑張りたいと思います。