学校日記

【8月24日】利他の心

公開日
2020/08/24
更新日
2020/08/24

Kのつぶやき

 先日まで、毎年恒例の「24時間テレビ」があっていました。テーマは「動く」でした。すべてを視聴したわけではないのですが、コロナ禍の中、「これができない、あれもできない」と言って動かないのではなく、「何ができるのか?何をすればよいのかを考え、まずは“動く”ことが大切である」ということだったようです。
 今年は実施ができないかもしれないという中で、多くの方の知恵と協力によって実現した「24時間テレビ」では、様々な企画やドキュメントが放送されていました。それを観る中で、すべてにおいて感じたことは「利他の心」です。その人のために、誰かのためにと思い、一生懸命取り組んでいたことが、結局は自分のためになっている。自分の周りの人を幸せにしようと思って必死でやっていたことが、結局は自分の幸せにつながっている。そのことを強く感じました。以前、紹介しましたが京セラ創業者の稲盛和夫さんの著書『考え方』の中にもある「利他の心」です。稲盛さんは、こう言っています。

 不平不満を言わず、常に謙虚にして驕(おご)らず、生きていることに感謝する。誰にも負けない努力を重ね、自分が犠牲を払ってでも世のため人のために尽くそうとする。そうした「他に善(よ)かれし」という優しい思いやりに満ちた、美しい「利他の心」が、実は自分自身の人生をもよくしていきます。そんな利他行(人のための行い)を積んでいくことは一見、回り道のように見えます。ですが、「情けは人のためならず」と言われるように、優しい思いやりに満ちた心、行動は、相手に善きことをもたらすのみならず、必ず自分に返ってくるものです。

 誰かのために一生懸命取り組んでいる方々の顔は充実感で溢れていました。幸せそうな笑顔でした。そして、涙を流しながら、「教えているはずの私が、学ばせてもらいました」「してあげてると思っていた私が、おかげで幸せをいただいています」というコメントをたくさん聞くことができました。
 世の中でたくさんの人が懸命に生き、助け合っている。やはり「人間って素晴らしい!」そう思わせていただきました。もっと自分自身が「利他の心」を大切にしなければと思いました。