【10月16日】世界食料デー
- 公開日
- 2020/10/16
- 更新日
- 2020/10/16
Kのつぶやき
本日10月16日は「世界食料デー」です。世界の飢餓や栄養不足と、その解決策について考える日です。
今日の西日本新聞に「今年のノーベル平和賞は、国連世界食糧計画(WFP)に決まった。被災地や紛争地に食料を届けている。コロナ禍の今、国際社会に最も求められる使命だろう。」というようなことが載っています。
国連WFP(World Food Programme)のホームページには「飢餓(きが)と食品ロスに関する、5つの事実」について下のように書かれています。
世界の飢餓の原因は、食料生産が追いついていないからではありません。事実、世界中の一人ひとりが十分に食べられるだけの食料が生産されています。しかし、その足りているはずの食料のうち、3分の1が食品ロスとなっている現実があります。先進国では、「作りすぎによる食べ残し」や「賞味期限切れ」など、消費段階で多くの食料が捨てられています。一方、途上国では収穫段階から食品ロスが生じています。衛生状態が悪く、不十分な保管施設では害虫やカビが発生し、作物が傷んでしまいます。また経済的に貧しい農家は人手や機械が手に入らないため、収穫が間に合わないと作物を腐らすしかありません。
慢性的な貧困、紛争や経済危機と共に食品ロスは飢餓の諸悪の根源となっています。さらに食品ロスは、生産時に使用した水や資源のロスにもなります。
【あなたの知っておくべき5つの事実】
1:世界の食料生産量のうち3分の1が廃棄されている。
2:食べられずに捨てられた食料は世界の2億人分に及ぶ。
3:世界中で食料廃棄によって発生する二酸化炭素の量は、アメリカと中国に次ぐ3番目の排気量となる。
4:先進国の食品ロスの量は、サブサハラアフリカ地域の食料生産量に及ぶ。
5:開発途上国の食品ロスの4割は、収穫後と加工の段階で発生する。一方で、先進国では食品ロスの4割以上が小売と消費の段階で発生。
「5秒に1人、かけがえのない命が・・・」 栄養失調やそれに伴う免疫力低下、感染症などで亡くなる5歳未満の子どもたちは、毎年350万人〜500万人いるそうです。これは、5秒に1人、一日にすると1万4000人が亡くなっているということです。
地球上では6億9000万人が、飢えに苦しんでいます。SDGs(持続可能な開発目標)」にも、「飢餓をゼロに」という目標があります。それに反するかのように、日本は「食品ロス」大国です。日本で1年間に捨てられる食品の量は612万トン(国連WFPが1年間で支援する420万トンの約1.5倍)となっています。今一度、「食」の大切さ、食べられることのありがたさ、食べ物への感謝、作ってくださった方への感謝をしなければならないと思うのです。そして、私たちに何ができるのかをしっかりと考え、行動することが求められているのではないかと思います。