学校日記

【11月6日】情けは人のためならず

公開日
2020/11/06
更新日
2020/11/06

Kのつぶやき

 今日は3年生の進路説明会でした、早めに体育館にいくと、階段下や体育館入口付近に生徒会役員の子ども達がいて、笑顔で挨拶してくれました。学年主任の山田先生に聞くと、自分達で進んで案内・受付、手指の消毒の補助等をしてくれたそうです。誰かの役に立とうと、自主的に仕事を見つけ、進んで仕事ができる。今年度目指している「自律貢献」の姿を身をもって示してくれる3年生に心から感動しています。目の前の損得ではなく、誰かの役に立つことを自分の喜びとしてとられることができる素晴らしさ・・・「人」として本当に大切なことを身につけている子ども達。

『情けは人のためならず』
という言葉があります。その時の思いやりの行動や優しさは、巡り巡って必ず自分のためになる。きっと子ども達には、これからも素敵な幸せが巡ってくるのだと思います。
 ちなみに、この言葉は、旧五千円札にも描かれた新渡戸稲造(にとべいなぞう)さんが作った詩の一部分です。『一日一言』の「4月23日“恩を施しては忘れよ”」、以下の言葉です。

『施せし情は人の為ならず おのがこころの慰めと知れ
我れ人にかけし恵は忘れても ひとの恩をば長く忘るな』

この詩の意味は、
『情けは他人のためではなく自分自身のためにかけるものだ。だから、自分が他人にした良いことは忘れてもよい。でも、人から良くしてもらったことは絶対に忘れてはいけない』
となります。要するに、「情け」は、誰かの役に立ちたいというまっすぐな(純粋な)思いの行動であり、自分への見返りを求めるものではないということだと思います。御陵中では、このまっすぐな思いある素敵な行動をたくさん見ることができます。そして、私は心があたたかくなるのです・・・