学校日記

【12月2日】よりよい人間関係

公開日
2020/12/02
更新日
2020/12/03

つぶやき

 今日は、1学年主任の田中智洋先生が、1年2組で道徳科の授業をしていました。「なんでバイバイするとやか?」「友だちほしいだけなのに!」という2つの関連した資料を使って、「よりよい人間関係をつくるために大切なこと」について考えさせる内容でした。小学5年生のきんじ君が、中学2年生のてつお君に対しての見方がある出来事によって少しずつ変わっていくその気持ちを追いながら、よりよい人間関係をつくるために大切なことを子どもたちは真剣に考えていました。子どもたちは、「相手のことを理解する」「相手の特徴を知る」「勇気をもって積極的に行動する」「自分のことを相手に伝え、相手のことも伝えてもらう」などの考えを出していました。
 やはり、よりよい人間関係の根本は、相互理解だと思います。そのためにも、コミュニケーションをとる必要があります。コミュニケーションをとるために、子どもたちの意見にもあったように、自分の考えや意見を発信することが重要になってくると思います。すなわち、「自己開示」することだと思います。単なる自慢話を上から目線で言うのではなく、自分のいいところも悪いところもそして失敗談等も含めて少しずつ話すことができたら、相手も少しずつ心を開き、会話が広がっていく。第1印象も大切かもしれませんが、コミュニケーションをとるにしたがって相手を理解していくものだと思います。相手のよさを見つけようとする、相手を多面的に見ようとすることが大切なのだと思います。
 株式会社モチベーション&コミュニケーションの代表取締役である桐生稔さんが書かれた『雑談の一流、二流、三流』という本の中に次のような内容が書かれています。少し関連していそうなので・・・

 「自己開示の法則」という言葉を聞いたことがありますか?
 自分のいいところも悪いところも、ありのままにさらけ出すと、相手が警戒心を解き、自分のことを信頼してもらいやすくなるというものです。いつも「俺ってスゴイでしょ!」と自慢してくる人よりも、「俺ってこんなダメなところがあってさぁ〜」と素直にマイナス面もさらけ出してくれる人のほうが安心します。そして、自己開示には返報性(へんぼうせい:人が他人から何かの施しを受けるとお返しをしなければと思う感情)があります。
 例えば、「最近ジムに通いはじめまして。1回目でギックリ腰になってドクターストップです(笑)」と自己開示すると、「ギックリ腰ですか?以前私もギックリ腰をやっておりまして・・・」みたいに、相手も自己開示してくれるケースが多々あります。ですので、自己開示のプロは、相手を自己開示させるプロでもあります。・・・(中略)・・・
 相手も自己開示したくないこともあります。逆に自ら開示したいこともあります。何が正解か?それは、会話の中で感じ取っていくしかありません。一流は間違いなく感受性が豊かです。相手との距離感を察するのが上手です。お互いの自己開示が進めば、距離が近づいている証拠です。感受性を磨くためには、まずは先に自己開示して、相手の様子を観察していきましょう。

 よりよい人間関係をつくる力は、私たち大人であれ子どもであれ、とても大切なことだと思います。積極的なコミュニケーションをとりながら、互いを理解する。思うようにいかないことも多々ありますが、謙虚に学ぶ姿勢を持ち、相手の気持ちを察しながら考え、さらにコミュニケーションをとり乗り越え、よりよい人間関係を築いていく。
 田中智洋先生の授業を通して、改めて「よりよい人間関係をつくるために大切なこと」について、私自身が考えさせられました。