【12月3日】素直な心
- 公開日
- 2020/12/03
- 更新日
- 2020/12/03
つぶやき
皆さんもきっとご存じの松下幸之助氏(パナソニック創業者)の言葉に次のようなものがあります。
「誰の言うことでも一応は素直に聞く。いいなと思ったら素直に取り入れて実行する。人の意見を聞くときは、虚心(心に何のこだわりもなく素直でいること)になって、私心(自分一人の考え)をなくして、素直な心で聞く。そうして他人の知恵才覚を授かる。そのむずかしくないことを、人はなかなかできない。そして、失敗する。」
また、松下氏は、自分が成功した理由をこのように述べています。
「僕は誰の言うことでも、一応は素直に聞くわけや。それで、『なるほど、これええな』となったら、それを実行すると。こうやってんのや。だから、意見を言うた人にとっては言いがいがあるわけやな。『ああ松下さん、僕の言うこと聞いてくれた。あの人を応援してあげよう』と、こうなるわけやな。今日の成功があるとするならば、そういうことやと思う。僕は、知識も健康も力もないしな、ケンカしたら負けるし、弱い男や。それが、今日こうしてあるというのは、自分の才覚というのもないとは言わんけど、その才覚の前に他人の意見を、いいなと思うものは素直に取り入れたわけやな。それで今日の成功があると思うんや。」
私は今まで、「素直な心」が大切とわかっていても、なかなか素直になれない自分がいることが多々ありました。そこには、変な自分の意地であったり、こだわりであったり、負けたくないという気持ちであったり、様々な気持ちがあったと思います。しかし、人の話はまず素直に聞くこと、いいところは積極的に見習うこと・・・偉大な松下さんからの言葉を知ると改めて、自分の未熟さを痛感します。「素直に聞く姿勢」「謙虚に学ぶ姿勢」・・・これこそが自らが成長するための基本だろうと思います。
そういえば、以前バレーボール元日本代表の川合俊一さんの話を聞く機会があったのですが、そのときこんなことを言われていました。
「バレーボーラーとして、とてつもない能力をもって大いに期待され日本代表になった選手であったとしても、素直さと謙虚さがない選手は結局は大成しない。逆に、素直で学ぶ姿勢が旺盛な選手はどんどん伸びていきます。私はそんな選手をたくさん見てきました」
仕事であれ、スポーツであれ、共通することがあるのだと思います。「素直な心」と「謙虚な姿勢」を大切にしたいものです。