学校日記

【12月9日】欠かせない水

公開日
2020/12/09
更新日
2020/12/09

つぶやき

 新型コロナウィルスの感染症拡大が続いています。昨日の全国の感染者数は2174人と発表されていました。重症者の数も増えており、医療施設等では、大変な状況となっています。感染症拡大防止、経済、教育・・・と考えなければいけないことはたくさんありますが、私たち一人一人が、今一度自分の行動に責任を持ち、自分ができる感染対策を継続しながら、十分に検討し様々な取組を進めていくことが大切だと思います。

 ところで、感染予防としてずっと言われている「手洗い」ですが、私たちは学校や職場、そして自宅でも当たり前のように行っていることだと思います。しかし、世界を見渡したとき、自宅に石けんと水を備えた基本的な手洗い施設を持つ人が60%ほどであることをご存じですか?推定30億人が、自宅で安全に手を洗うことができないのです。
 また、安全に管理された飲料水を使用できる人の世界での割合も近年増加したとはいえ、まだ71%ほどだそうです。ということは、約7億8千万人の人が、基本的な飲料水のサービスを受けられないのです。世界の医療施設を見渡すと、全体の4分の1が基本的な飲料水のサービスがなく、20億人以上の人が感染病のリスクを高めています。さらには、汚れた水が原因の病気で、8秒に1人の子どもの命が失われています。
 私たち日本人が当たり前のように使っている水、それは世界規模で考えると当たり前ではないのです。ある資料にはこんなことも載っていました。「地球上にある水のうち、人類が使えるのはわずか0.01%。地球上のすべての水を風呂桶1杯分として計算すると、飲み水として使えるのはわずか1滴程度。」いかに大切な水であるかがわかると思います。皆さん、様々なところで耳にされる「SDGs(エス・ディ・ジーズ)持続可能な開発目標」17のうちの6番目に「安全な水とトイレを世界中に」としてあります。2030年までにすべての人に・・・ということがこの目標の中にも具体的に書かれています。
 「SDGs」は、私たち人類と地球の環境を守るためにも達成しなければならない目標です。「地球の住人」の一人として他人事として見過ごすことはできないのです。今こそ世界中の人が協力し取り組まなければ、地球はもたない状況になっているのです。

 生きるために、命を守るために欠かせない水。「私には関係ない」ではなく、当たり前ではない「水のありがたさ」を考え、大切に使うことが、私たちにできる第一歩だと思います。
 そう言いながら、まだまだ無駄使いしている私がいます。少しずつ少しづつ・・・頑張ります。