学校日記

【12月11日】素敵すぎる・・・

公開日
2020/12/11
更新日
2020/12/14

つぶやき

 写真上は、3年3組英語科の「スキット(寸劇)を発表しよう」の授業で、電話を使ったスキットの様子です。写真中・下はともに、3年2組技術科「金属加工(鋳造技術)」の授業で、低融合金を鋳型に流し込む様子(中)、金属が冷えて鋳型からはずしたところの様子(下)です。

 英語科の授業は、子どもたちのスキルがどんどん上がっているのはもちろんなのですが、何より、恥ずかしがらず堂々と自己表現する子どもたちの姿、発表している人を優しくあたたかく笑顔で受け止めている子どもたち姿に、心がほっこりとします。
 また、技術科の授業では、子どもたちが生き生きと積極的に作業をしている姿、困っている人に優しくアドバイスをする姿に本当に関心させられます。そして、鋳型から自分の作品を外したときの満足げな顔を見ると私までうれしい気持ちになります。どの授業にも意欲的に頑張る子どもたちの姿は、本当に素敵だと思います。

 それ以上に、感心させられたことがあります・・・
 3年3組の教室の後ろで私はスキットの様子を見ていました。そのとき、もしかしたら私が少しふれてしまったのか、後ろの棚にきちんと入れられたカバンが落ちてきそうになりました。私は、そのカバンを入れ直そうとしましたが、なかなか上手に入りません。すると、すぐ近くの進東さんが、困っている私に手をさしのべ、笑顔でカバンを入れてくれました。「ありがとう」と言って私が前を向いたとき、すぐ近くにいた岡本さん、澁田さんは「ありがとうございます」「すみません」と言って頭をさげるのです。自分のカバンでもないと思いますし、彼女たちが悪いわけでもないのに、進んで手伝ってくれたり、「ありがとうございます」とか「すみません」とか言ったりできるって、素敵すぎませんか?彼女たちのその言動に私は感動しました。
 その後、3年2組の技術科の授業に行くと、作業を進めているにもかかわらず、私を見つけると「こんにちは!」と元気に言ってくれる田上さん、わざわざイスから立ち上がってきちんと挨拶をしてくれる田口さんたちがいるのです。どれだけ素敵な子どもたちなんでしょうか。
 そうそう、先日の生徒会新旧交代式ではこんなこともありました。会が終了して全校生徒が退場し始めました。すると、図書視聴覚委員長の簑原さんが私のところに来て、「校長先生、先ほどはすみませんでした。」と言うのです。私は何のことかわからず一瞬「えっ?」と言ってしまいました。「私、さっきステージから降りてきたとき、座っていらっしゃる校長先生の前を通ってしまって・・・すみません」。理解した私は、「いえいえ、そんなこと気にしなくていいよ!」と言いました。何より、簑原さんのその気遣いに感動したのです。人が何かを真剣に見ている前を、何も気にせず堂々と通る人がいます。「前をすみません」と言って通るとか、気づいて後ろを通るとかするだけで、人の受け取り方はずいぶんと違ってきます。
 
 私は前にも言いましたが、「目配り・気配り・心配り」を大切にしなさい!と若いときから言い続けていました。そして、「ありがとうございます」「すみません」のこの2つの言葉がきちんと言えたら、人間関係の多くはうまくいくと子どもたちに、きっと偉そうに言ってきました。
 しかし、今日紹介した子どもたちのこの姿に、私なんてまだまだだなと思いました。子どもたちの方が何倍もすごい!と改めて思いました。私は、いつも笑顔で挨拶をしてくれる、優しく声をかけてくれる、目配り・気配り・心配りをしてくれる、何事にも全力で頑張る子どもたちに、幸せな気持ちをたくさんもらっていることに感謝をします。
 あー、子どもたちってすごい!本当に素晴らしい!私はもっと学ばなきゃ!そう思いながら笑顔になる私がいます・・・