【12月16日】感動しました!
- 公開日
- 2020/12/16
- 更新日
- 2020/12/16
Kのつぶやき
今日は、どうしてもつぶやきたかった柔道のお話です。
先日12月13日(日)、日本柔道男子66キロ級の東京五輪代表決定戦が行われていました。私は、以前からこの試合はぜひ観たいと思っていましたので、番組のスタートからテレビにかじりついていました。
高校時代は天才と呼ばれ大いに活躍が期待されていた丸山城志郎選手。大学2年の時、膝の大けがをしてリハビリ生活を強いられます。そんなとき、頭角を現したのが、高校生だった阿部一二三選手。その後、2017年・2018年の世界選手権で金メダル。しかし、復活した丸山選手が、2019年の世界選手権を制し、東京五輪の代表候補へと大きく前進。昨年末の試合で丸山選手が勝てば、東京五輪代表に内定するのではと言われていたが、阿部選手に敗れる。その後の大会がことごとく中止となり、二人は阿部選手の3勝4敗という対戦成績の中、日本柔道界初の1試合限定の「ワンマッチ」方式で代表を選出することとなったのです。
無観客で行われたこの試合、観客の声援がないため、選手の緊張感そして会場中の緊張感がテレビの画面からもより一層伝わってくるものでした。静寂の中の審判や監督の声、時折出す選手の気合いの入った声、そして畳をする足音、息づかいまでもがはっきりと聞こえる映像でした。「この試合で勝ったら東京五輪代表、負ければ・・・」という中での凄まじい緊張感が、観ている者にも伝わり、一瞬も目が離せない試合でした。一進一退の4分間の試合時間が過ぎ、延長に入りました。しかし、互いに譲りません。5分が過ぎ・・・10分が過ぎ・・・15分が過ぎ・・・私は、二人の、人生のすべてをかけた戦いを観ながら、ここにくるまでに、どれだけ練習をしたのだろう。どれだけ苦しいこと、きついことを乗り越えてきたのだろう。そして、どちらもオリンピックに出られるようにできないのかと、到底無理なことを真剣に考えました。試合はまだ終わっていないのに、なぜか胸がジーンとするのです。テレビ局すらも予想しなかった長い長い延長にテレビ放送が終了し、慌ててネットのライブ中継をスマホで検索し、必死で見続けました。そして、延長20分のとき、阿部選手が大内刈りで「技あり」をとり、勝利しました。24分間という異例の試合時間・・・
喜びを爆発させる阿部選手の涙、悔しさであふれる丸山選手の表情。そんな二人の表情に、私は複雑な心境になりました。勝ち負けでなく、観ている人の心を震わせ、感動させる試合をしてくれた二人に私は感謝します。
二人は共に、互いをライバルであり、自分を成長させてくれたかけがえのない選手だと話していました。「誰に一番にこの勝ちを報告いたいですか?」というアナウンサーの問いに、勝った阿部選手は急に涙がこみ上げ、声を震わせながら「一番なんてありません。私に関わってくださったすべての方に伝えたいです。支えてくださったすべての方のおかげで今の自分があります」と話していました。負けた丸山選手は、「僕の柔道人生は終わっていない。諦めずに前を向き、精進する」との談話が新聞に載っていました。
二人の「努力をし続けることの大切さ」「諦めない気持ちや姿勢」「感謝の心」等に心から感動し、たくさんの勇気をいただきました。本当に素晴らしい!二人の選手に、心から拍手を送りたいと思います。
どうしてもつぶやきたかった校長のひとりごとでした・・・
◆講演会追加案内のお知らせ
トップページにも載せていますが、来週月曜日12月21日(月)14:40から、生徒及び保護者対象として、教育講演会「夢講座」を本校体育館にて行います。講師は、熊丸みつ子先生です。
熊丸先生は、家庭教育や子育てアドバイザー等として、全国の学校やPTA等から依頼され、生徒や保護者の方を対象に毎年多数の講演をされています。以前、私は一度拝聴させていただきました。熊丸先生の次から次に溢れてくる言葉は、子どもたちはもちろんのこと、私を元気にそして笑顔にしてくれました。ときどき、心を潤してくれるようなジーンとする話を交え、あっという間の時間が過ぎたことを思い出します。いつかまた聞かせていただきたい!と思っておりましたら、今回大変忙しい中に来てくださるようになって、私自身がワクワクしております。
現在のところ、保護者の方の入場人数には余裕があるようですので、今からでもお申し込みをされたい保護者の方がいらっしゃいましたら、ぜひ、主幹教諭の「池田(いけだ)」か担任へ、電話[092-503-2901]で構いませんので、ご連絡をいただきますようによろしくお願いいたします。