学校日記

【12月21日】長い夜もいつかは明ける

公開日
2020/12/21
更新日
2020/12/21

Kのつぶやき

 今日の「夢講座」、とても心に残るあっという間の1時間でした。きっと子どもたちも喜んでくれたかなと思います。自然と笑顔になり、そして心が温かくなり、時折胸がキュンとして・・・元気と勇気をもらい、自分や人を大切にして、またこれから頑張ろうという気持ちになった夢講座でした。全力で講演していただいた熊丸みつ子先生に心から感謝いたします。帰られるときに、「生徒さん、素敵ですね〜。おかげで、私の今年最後の講演会のいい締めくくりになりました!」と話されていました。講話の内容や生徒の感想などについては、後日発行します、「学校の詩」に載せる予定です。

 さて、今日12月21日は「冬至(とうじ)」です。北半球において日の出から日の入りまでの時間がもっとも短い(=夜が長い)日のことです。冬至がいつかは天文学的に決まり、毎年12月21日か22日です。私も理科の時間に習った覚えがありますが、地球が自転するときの軸(地軸)が約23.4度傾いていることから、この傾きが太陽の方と反対側に倒れている時期は寒く、昼が短くなります。冬至の日前後は、北極圏(緯度66.6度以北)では24時間、太陽が顔を出すことがなく、これを極夜(きょくや)と言います。白夜(びゃくや)の反対です。
 そして、冬至と言えば、「かぼちゃ」と「柚子湯(ゆずゆ)」です。なぜか?ある資料にはこう記述されていました。

冬至の食べ物と言えば「かぼちゃ」。ところで、なぜ冬至にかぼちゃなのでしょう。
 かぼちゃの原産地は中南米。もともと暑い国の野菜なので、かぼちゃは夏から秋に収穫されます。ただ、カットさえしなければ、風通しのいい涼しい場所で2〜3カ月保存することが可能です。かぼちゃは、体内でビタミンAに変わるカロテンや、ビタミンB1、B2、C、E、食物繊維をたっぷり含んだ緑黄色野菜。新鮮な野菜が少なくなるこの時期、これからの冬を乗り切るためにも、冬至という節目の日にかぼちゃを味わって栄養をつけようという先人の知恵なのです。ただ、江戸時代の文献には「冬至にかぼちゃ」という内容の記述はなく、明治以降に生まれた比較的新しい習慣と考えられています。
もう一つの冬至の風習が柚子湯(ゆずゆ)。この習慣は江戸時代からあったようです。1838(天保9)年に刊行された江戸の年中行事を紹介する「東都歳事記(とうとさいじき)」によると、「冬至 今日銭湯風呂屋にて柚湯を焚く」との記述があります。「冬至」を「湯治」にかけ、「柚子」を「融通が利く(=体が丈夫)」にかけて、お風呂屋さんが始めたとされています。江戸っ子ならではのしゃれたイベントですね。そして、柚子はちょうど11月〜12月が収穫期。柚子の果皮には、風邪予防や保湿にいいとされるビタミンCや、血行改善を促すといわれるヘスペリジン(フラボノイド)などが豊富に含まれています。昔の人は、旬の柚子が健康にいいことを経験的に知っていたのでしょうね。

 みんながかぼちゃを食べて、柚子湯に入るというわけにはいかないかもしれませんが、冬まっただ中のこの寒い時期に、栄養をしっかりととり、あたたかいお風呂で体の芯まであたためてぐっすりと眠る。そして今日の疲れを癒やし、明日への活力へとつながればと思います。2学期もあと3日、2020年もあと10日。健康で元気に過ごし、素敵な新年を皆さんで迎えられたらと思います。