学校日記

【1月26日】失敗は人生の一部

公開日
2021/01/26
更新日
2021/01/26

Kのつぶやき

 子どもたちのいない学校はとても静かで寂しげです。昨日の登校時は、挨拶運動をする生徒役員や私たちに、立ち止まって丁寧にあいさつする子どもたちがいました。真剣に授業にのぞむ子どもたちがいました。昼休みには、笑顔いっぱいでグラウンドで遊び回る子どもたちがいました。放課後、高校からの合格通知をもらい満面の笑みの3年生がいました。子どもたちがいてくれるだけで、その場面場面が、とても素敵な時間となります。今一番の願いは、コロナの収束、そして子どもたちが毎日元気に登校できるようになることです。

 さて、西沢泰生さんの著書『明日をちょっぴりがんばれる48の物語』の中に次のような内容が載っています。
 ハーバード大学経営大学院(ハーバードビジネススクール)は、世界最難関の大学院として知られています。それこそ、「世界を動かすような」エリートたちが通うこの大学。その入学試験である「課題エッセイ」のテーマは「あなたは失敗から何を学びましたか?」がしばしば出題されるそうです。この課題エッセイは、合否の判断基準としてかなり重視されているとのこと。ハーバードビジネススクールでは、入学するとあらゆる機会に「失敗」を体験させられるそう。OBによる講演も、そのテーマは「失敗談」。学生は、ハーバードに失敗を学びに通っていると言っても過言ではないくらい失敗まみれにされるそうです。なぜ、そこまで失敗を重視するのか?最大の理由は、「入ってくる学生たちが子どもの頃から優秀で、ほとんど失敗の経験がないから」。ここの学生は、卒業後、20代ですぐに大企業の管理職や起業家になる。そうなってから「生まれて初めての失敗」をすると立ち直れない恐れがあるからだそうです。ですから、入試時に作文で「失敗から学べる人物かどうか」を見極め、入学後は「いくらでも失敗できる環境」で、たくさんの失敗をしてもらうのです。その失敗の積み重ねが、社会に出てから大いに生きてくるという。世の中で一番勉強になるのは「失敗」ですから、世界最高レベルの教育機関で「失敗」を重視するのは理にかなっています。・・・(中略)・・・失敗してしまったら、落ち込むよりも少し強引に「ハーバードでの授業を無料でうけちゃった」と考えればいいのでは。
 そう、「失敗」は「人生の一部」。「いい経験ができて得した!」と思うぐらいでいいのです。

 失敗はできればしたくないという人もたくさんいると思います。私もそうです。できることなら失敗したくないと思っていろいろな準備をします。しかし、実際には人生いつもうまくなんていきません。今までもたくさん失敗してきました。失敗ということではなくても、思うようにいかないこと、現在のこの状況で苦しいこと、きついこともあります。思い通りにいかないことが人生だとも思います。そして、いろいろなところで言われているように「失敗」の中にこそ、大きな学びがあり、それを乗り越えることで大きな成長があるのだと思います。今、起きていることもきっと意味があり、いつかは笑顔で話せるときがくると思うのです。
 休校が続き、子どもたちはもちろんのこと保護者の方も、そして私たち教職員も不安になります。しかし、前を向き、今に最善を尽くし、頑張るしかないのだと思います。人を大切にする気持ちと、多くの方への感謝の気持ちを忘れず、少しずつ少しずつ前へ・・・

 明日は、公立高校の「特色化選抜入試」です。受検する3年生の皆さんは、緊張することなく堂々として臨んでください。面接は、笑顔で自分のよさをしっかりアピールしてほしいです。皆さんたちなら大丈夫ですから・・・応援していますよ!