学校日記

【2月1日】日々最善

公開日
2021/02/01
更新日
2021/02/01

つぶやき

 臨時休業が続き、本当にご心配をおかけしております。私たち教職員も一日も早い再会を願い続けてはおりますが、現在のところ安全が十分に確認できていない状況です。先生方は休日も返上して、校内の消毒作業、課題の準備や電話連絡、そして課題配付のための家庭訪問などを続けております。また、教育委員会や市の職員の方々、保健所の方々にも昼夜を問わず対応していただいております。学校は、たくさんの方々に支えられていることを身に染みて感じています。
 何より心配しているのは、御陵中の子どもたちのことです。休校が続き、大変不安な気持ちになっているのではないかと思います。学習面の不安や友達と会えない寂しさ、部活動ができない寂しさなどもあるだろうと思います。少しでも子どもたちの不安や心配を和らげることができるように、学校としても今後の手立てを考え進めていきたいと思います。
 これからもできる限り、伝えられる情報は速やかに皆様にお届けしますので、どうか、あたたかく御陵中学校を見守り、支えていただければと思っております。子どもたちが毎日登校し、笑顔が溢れる学校にしたい、それが私たちの願いです。今後も、ご家庭での感染対策や子どもたちの心のケアも含めたサポートを継続していただき、皆さんで乗り越えていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 昨年度(令和元年度)2学期の終業式で、私は子どもたちにこんな話しました。
 今年最後の私からの話は、今年4月に亡くなられましたが、マラソンのメダリストである有森裕子さんや高橋尚子さんを育てた小出義雄さん(監督)についてです。
 小出監督は、よくこんなことを言っていたそうです。
「どんな状態の時も『せっかく』と思えばいいんだよ。そうすればすべてが力になる」
 例えば、小出監督は、有森裕子さんがケガしたときには、ケガしたことで焦る有森さんにこう言ったそうです。
「せっかくケガしたんだから、今しかやれないことをやろう」
「せっかく神様が休め!と言ってくれてるんだから、しっかり休もう」
 そう言って、焦る有森さんの心を落ち着かせ前向きにさせたそうです。そういう指導・言葉かけをしながらメダリストを育てていったのです。素晴らしいですね!
 自分にとってマイナスの事が起きたとしても「せっかく」と考えて プラスにしていく。「なんで私が??」「なんでこんなことに・・・」と思うようなことがあっても、今起きていることは事実なのだから、そのことを認め、気持ちを「せっかく」だから・・・と切り替えていくことが大事なんだと感じました。
 来年はまた新たな気持ちで「せっかくだからと」どんなことも前向きに受け止め、取り組んでいくことで、どんどん自分の道は開けていくのだと思います・・・

 現在のこの状況をなかなか「せっかくだから」とは思えないかもしれません。私も「なんで?」と思うことがあります。しかし、現実を受けとめ、今できることに最善を尽くすしかないのだと思います。子どもたちにも、「せっかく自分の時間があるから、苦手な教科の勉強に取り組もう」「今週は、入試だからその対策を時間を区切ってやっていこう」「せっかく家での時間があるから、部屋の整理整頓をしよう」とか、できることを考えて生活してほしいと思います。