【2月2日】鬼は外、福はうち
- 公開日
- 2021/02/02
- 更新日
- 2021/02/02
つぶやき
一週間ぶりの学校再開でした。子どもたちが登校してくる。「おはようございます」と声をかけると、子どもたちが「おはようございます!」と明るく元気にこたえてくれる。それだけで、とても幸せな気分になります。学校では当たり前であるはずの光景なのに、子どもたちが登校してくれるだけでこんなにもうれしい気持ちになります。
ある担任の先生は、朝の会で子どもたちにたくさんのことを語ったそうです。あとで自分を振り返ってみて、子どもたちが今日登校してくることがうれしくて、気持ちも高ぶっていたことに気づいたと話していました。
教室に子どもたちがいて、各教科の先生がいて、様々な授業が展開されています。3年生のある教室では、発言した子どもに対して、周りのみんなが笑顔で共感的な拍手をしている。先生の話をうなづきながら真剣に聞く子どもたちがいる。コロナ禍になる前の、日常の当たり前のことが、こんなにも貴重でかけがえのないものだと気づかされます。福岡県に出ている緊急事態宣言も延長されるとのこと。まだまだ油断はできませんが、子どもたちとのかけがえのない時間をこれからも大切にしていきたいと思います。
さて、今日は「節分」です。何となく、2月3日ではないのか?と思っていた人もいるかもしれませんが、2日や4日とかにもなります。節分は「立春」の前日とされています。ちなみに、節分が3日でなかったのは、1984(昭和59)年2月4日以来37年ぶり、2日になるのは1897(明治30)年2月2日以来124年ぶりとのことです。2022年から2024年までの節分は2月3日、2025年の節分は2月2日になります。
節分は季節を分けるという意味の「雑節(ざっせつ)」で、本来は各季節の始まりである立春・立夏・立秋・立冬の前日それぞれを指します。今でいう『節分』は、そのうち立春の前日だけが残ったものとされています。つまり、立春が定まれば節分もその前日として定まります。雑節とは日本人の生活や文化、季節の移り変わりを基に生まれた日本独自の「特別な日」のことです。立春、春分などの二十四節気(にじゅうしせっき)や、七夕(たなばた)、重陽(ちょうよう)などの五節句のように中国から伝わったものではありません。おもに農作業に合わせた季節、気候が移り変わる時季の目安とされてきました。立春は春分や秋分と同じく二十四節気の一つです。立春の前日のみが節分として残ったのは、立春が太陰太陽暦(旧暦)の正月に近く、年の変わり目の意味合いが強いからと言われているそうです。
また、節分といえば豆まきです。「鬼(悪いもの)は外、福(よいもの・幸せ)はうち」で炒った豆をまくのが一般的です。豆まきの豆である「大豆(だいず)」を鬼(悪いもの)にぶつけ、大豆パワーで追い出すとのことです。
さらに、近年は「恵方巻(えほうまき)の日」としても意識されるようになりました(※食品ロスには注意!)。恵方巻きとは、「節分の夜に、その年の恵方に向かって、黙って、願い事をしながら丸かぶりすると、願いが叶う(厄除けになる)」太巻き寿司のことです。今年の「恵方:その年の福をつかさどる神様である歳徳神(としとくじん)のいらっしゃる方角」は南南東だそうです。
豆まきをしたり恵方巻きを食べたりしなくても、みなさんで、新型コロナウィルスの収束と、私たちに「福」をもたらしてくれる御陵中の子どもたちの幸せはもちろん、世界中の子どもたちの幸せを願いたいものです。