【3月2日】本気 本腰 本物
- 公開日
- 2021/03/02
- 更新日
- 2021/03/02
つぶやき
先日のひとりごとにも載せましたが、現在1・2年生ではキャリア教育の一環として「職業講話」の取組を行っています。コロナ禍で、すべての講師の方には来ていただくことはできませんでしたが、事前にビデオ撮影等したものを視聴しながら学びを進めています。子ども達が、様々な方からの刺激を受け、自分を振り返り、自分の好きなこと、得意なこと、したいことは何なのか・・・そんなことを考えていってほしいと思っています。「自分を高めたい」「もっとわかりたい」「もっとできるようになりたい」などの気持ちを持つことが、日々の努力へと繋がっていくのだと思います。子ども達が、これから様々なキャリアを積みながら、しっかりと自分の道を見つけ生き生きと歩んでいってほしいと思います。
さて、『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』から、三つ星レストランオーナーシェフの米田肇さんの言葉を紹介します。(一部抜粋)
三つ星を取れる人とそうでない人の差は、皆が頂点を目指して頑張っている中で、細部にまでとことんこだわるかが分かれ目だと思います。よくスタッフが「ちょっと火を通し過ぎたと思うんですが、どうですか?」って聞きにくるんですけど、味見をすると全然ちょっとじゃないんです。病院の先生でも、体温がたった0.02度上がっただけでおおごとだと捉える方がいますが、そうした微差(びさ)を追求できる人が特出できるのだと思います。・・・
私は一流プロの条件は二つあると思っていて、一つは高品質な仕事をすること。そしてもう一つはそれを継続して行うことです。・・・
坂村真民(さかむらしんみん)さん[詩人、代表作「念ずれば花ひらく」]の詩に「本気 本腰 本物」とありますが、「本気」とは、自分で勝手に決めてしまっている限界を超えることだと思います。真の力を出すには本気になって打ち込むのです。「本腰」とは、すべての責任を背負う覚悟。いつも逃げ腰で、人のせいにするような中途半端な人間は成長できません。そして「本物」とは、ぶれない中心軸を持つこと。時代や流行はどんどん変わりますが、本筋って意外と変わっていなくて、それに気づける人が本物でしょう。
いかがですか?米田さんはさらに、「器用さよりも、それ以上に日々の努力を積み重ねられる人が成長します。そのためには小さなミスにも真摯(しんし)に向き合う姿勢が大事です」とも言われています。
本腰を入れて(覚悟を決めて)、本気で日々精進し、その道のプロとして小さなことにもこだわり続けなければ、本当によい仕事はできないのだと教えてくれているのだと思います。そして、昨日のひとりごとにも載せた「志をもち、継続する」ことが、「三つ星」獲得のような成果となって表れ、「本物」になるのだと思います。