本日、第38回卒業証書授与式を無事終えることができました。子ども達の頑張りのおかげで、厳粛な中に、あたたかく素敵な式となりました。
　生徒会長の柴崎楓くんの「卒業生代表の言葉」を、以下に載せます。

　明るく、笑顔が絶えない、最高の学年、最高の学校を、ついに、卒業する日がきました。私たちは、こんなにすばらしい三年間を過ごせたことに、感謝したい人がたくさんいます。最初に、先生方・・・。
　先生方からは協力することの大切さを学びました。自分一人だったらあきらめてしまうことも、仲間と一緒にがんばることで、最後までやり遂げることができました。そして、協力することで生まれる大きな喜びや達成感を知りました。これからも、さらに広い世界で、多くの人と協力しながら成長していきます。
　お父さん、お母さん、本当に今までありがとう。この一年間、感染症拡大防止のため、急に学校が休みになり、不安な日もありました。そんなとき、隣にいて、支えてくれたのは家族でした。また、部活動や行事ではいつも大きな声で応援してくれました。恥ずかしくて、反抗した日もありました。でも、本当はその応援があったから、もっと頑張ろうという力が湧いてきました。今日、家に帰ったら、卒業生全員、自分の言葉で、「ありがとう」の気持ちを伝えたいと思います。
　そして、三年間一緒に過ごしてきた卒業生のみんな・・・。みんながいたから、毎日最高に楽しい時間でした。自然教室、修学旅行、錬歩会、笑顔になれた時はいつも、みんなが側にいてくれました。第38代生徒会スローガンを覚えていますか？仲間を信頼し、ありのままの自分を受け入れてもらえる安心感があれば、何事にも挑戦していける。そんな思いから「昇」と決定しました。高校の入学がゴールではありません。就職して働き始める日がゴールでもありません。これからは別々の道を歩んでいきますが、常に周囲の仲間と協力し、信頼関係を築いて、新しいことに挑戦していきましょう。人と比べるのではなく、昨日の自分よりほんのちょっと成長しながら、自分自身のゴールに向かって昇り続けていきましょう。みんな、それぞれの場所で頑張っていると思えることが、これからの互いの支えになっていくはずです。
　最後に、本日、たくさんの方々に祝福され、御陵中学校の最後の日を迎えられたことに心より感謝しています。本当に今までありがとうございました。
　令和三年三月十二日 卒業生代表　柴崎　楓

　やさしくあたたかく素敵な柴崎くんの言葉でした。胸が熱くなりました。来賓としてご臨席いただいた、井本宗司大野城市長様から、「とっても立派な卒業式でしたね！そして、最後の子の挨拶、とても立派でした」とお褒めのお言葉をいただきました。
　式のあとの各クラスの学級活動では、「このクラスでよかった！」「みんな、ありがとう！」「御陵中が好きです！」「みんなのこと大好きです！」「これからもそれぞれの場所で頑張りましょう！」と、泣きながら語る子ども達がたくさんいました。担任の先生へのサプライズプレゼントや感謝の言葉もあり、とても素敵な時間となっていました。学級活動が終わり、子ども達が外に出る頃には雨も上がり、思い思いに写真撮影を楽しんでいました。
　そんな中、ある保護者の方が、私に挨拶に来られました。
「校長先生、大変お世話になりました。どうしても校長先生に伝えたいことがあるんです・・・。この多感な時期に、我が子をはじめ、子ども達が、こんなにも素直に感情を表現できたり、いいことを進んでしたりすることができる環境に御陵中はあります。これは、御陵中の先生方が、いいことはいい！と褒めてくださったり、そんな雰囲気づくりをしてくださっているからだと思うんです。本当に感謝しています。うちの子も家ではもちろんいろいろありますが、それでも学校でこんなにも生き生きと頑張れたのは先生方のおかげです。うちの子は、御陵中に通うことができて本当に幸せだったと思っています。ありがとうございました！」
　そう言いながら、何度も頭を下げられるその方の目には涙が溢れていました。私は、その言葉に、そして、感謝を直接伝えてくださるその保護者の方に感動しました。私は言いました。「保護者の方々がこのように素晴らしいから、子ども達が素晴らしいんですよ。私たちは、子ども達から、毎日たくさんの元気をもらい、たくさんの幸せをいただきました。こちらが本当にありがとうございます！です。」と。

　3年生の保護者の皆様、これまでたくさんのご協力とご支援、本当にありがとうございました。素敵な子ども達のおかげで、幸せな時間を過ごすことができました。御陵中職員一同、お子様のますますの飛躍を心よりお祈りいたします。
（月曜から、3年生が来ないかと思うと・・・本当に寂しいです）