学校日記

【3月15日】子どもの可能性を伸ばす

公開日
2021/03/15
更新日
2021/03/15

Kのつぶやき

 今日は卒業した3年生が登校していないせいか、朝の登校時は少し寂しい感じでした。今日からは、2年生が最上級生として、御陵中学校を引っ張っていかなければなりません。素敵な卒業生を超える素敵な新3年生になってほしいと思っています。また、1年生も4月からは新入生が入学し、いよいよ「先輩」となります。ぞれぞれが3月をしっかりと締めくくり、4月からの新年度につなげてほしいと思います。
 さて今日は、一般社団法人「次世代SMILE協会」代表理事の杉山芙沙子さん(元プロテニスプレーヤー杉山愛さんのお母さん)の『子どもの可能性を伸ばす十か条』を紹介します。
 
 私はこれまで自分自身の子育ての経験と、アスリート育ての経験を元に、子どもを育てる上で大切にしたいことを『子どもの可能性を伸ばす十か条』として整理してみました。1 互いを尊重し合うことの大切さ
2 求められていることの大切さ
3 「気づく」ことの大切さ
4 「目標を持って続けること」の大切さ
5 「正しい答え」は一つではないことの大切さ
6 「絶対評価」であることの大切さ
7 何でも「楽しく」してしまうことの大切さ
8 「励ます」ことの大切さ
9 「ほめる」ことの大切さ
10 「待つ、そして学び続ける」ことの大切さ
 その一番のベースは、子どもは社会からの預かりものであり、社会に役立つ一人の人間として成長するまで親が子どもに寄り添いながら一緒に育つことがミッションだと思っています。
 特に大事にしていることは、「感謝すること」と「楽しむこと」です。何かあればそこに戻ればよいと考えていますので、あまり迷うことはありませんでした。感謝については、ただ心で思うだけでなく、相手に伝えることも大切にしています。楽しむことについて大事にしていることは、楽しいことだけをやるのではなく、「(いやなことでも)やることを楽しむ」ことをとても大切にしています。・・・(中略)・・・
 こうした日常生活で起こる様々な経験・体験を通して十か条を子育てのツールとして一つでも活用しながら、ありのままの自分でいられることが自分を楽にし、楽しい子育ての極意に繋がり、更にこの優しい気持ちと余裕が、子ども達の可能性に気づき、引き出し、伸ばしていくことに繋がるのではないかと思います。

 グランドスラムのダブルスで4回優勝しダブルスでの世界ランク1位、シングルスでも世界ランク8位までなった杉山愛さんを育てられた経験からくるお母様の言葉です。子育てをされる中、また、2000年〜2009年の間は愛さんのコーチとして世界中をともに転戦された様々な経験をもとにした、「十か条」なのだと思います。もちろん、うまくいかないこと、悩まれたこともたくさんあったでしょうが、「感謝すること」と「楽しむこと」を自分に言い聞かせながら、乗り越えてこられたのだと思います。
 杉山芙沙子さんの「子どもは社会からの預かりもの」という言葉はとても深い言葉であると感じました。子ども達は、未来の宝だと思います。予測困難な社会を担う子ども達を育てること、持続可能な社会の創り手として共に成長していくことがとても大切だと思います。
 素敵な3年生が卒業し、残された在校生が新たな伝統を創り、御陵中がさらに発展するよう、子ども達と共に「学び続け、成長する教師」でありたいと思います。