学校日記

【3月24日】節目

公開日
2021/03/24
更新日
2021/03/24

Kのつぶやき

 修了式、私の話の全文です。

 今、代表の二人に「修了証書」を渡しました。これは、それぞれの学年の学習にしっかりと取り組み、すべての学習内容を履修しましたという証明となります。このあと、担任の先生から教室でそれぞれにもらいますので、確認をしてください。また、担任の先生の思いがこもった所見には、これまでの皆さんの頑張りやよさ、または課題、そして、来年度へ向けた期待の言葉が書かれていると思います。しっかりと読み、振り返り、これからの生活に生かしてもらいたいと思います。
 さて、今日は令和2年度の締めくくりの日でもあります。こういう日を人は、「節目」ということがあります。これはもともと、竹の「節」からきていることは知っているかと思います。竹は、中身が空洞で、所々に「節」を持つことが知られていますが、多くの植物の中で竹だけが、こうした特徴があり、互いに隣り合う節と節の間隔が、ある一定のルールに従うように微妙に調節され、結果として野生の竹が、「軽さ」「強さ」「しなやかさ」を併せ持つ理想的な構造を『自律的に』形成していると言われています。竹は「節」があることで大きく成長することができます。「節」一つ一つに竹を成長させる力があります。それにより、1日で1m以上も伸びる竹もあるそうです。また、その「節」のおかげで、どんな嵐にも折れることなく耐えることができたりします。
 人間にも成長するための「節」があります。年度の終わりや学年が上がるとき、卒業するとき、進学するとき、就職するときなどは大きな「節」かもしれません。しかし、実は、「節」は日常の中でも作っているのです。
 例えば、「テストの点数が悪くてショックを受け、勉強に目覚めたとき」、「部活動の試合でまったく活躍できなくてとても悔しい思いをして、その日から毎日、自主トレを始めたとき」・・・日々の生活の中で「重要な選択を迫られることもあります」、それこそが人間の「節目」となるのです。
 壁にぶつかっても乗り越えようとしたり、思い通りにいかなくてもイライラを我慢したり、失敗しても何度もチャレンジしようとしたり・・・。それらも、自分自身が「強さ」や「しなやかさ」をもつために大切な「節」をつくっているのです。今日の「修了式」が、皆さんが成長するための大きな「節目」であってほしいと思います。
 何より、皆さんには「無限の可能性」があります。「どうせ、自分なんて・・・」などと思わず、「私ならできる!」、「きっとできる!」と信じ、日々の生活の中で諦めず、大切な「節」を作っていってください。そうすることで、皆さんは、竹のように「強く」「しなやかに」成長していくのだと思います。
 4月から新学年となる皆さんの、「更なる頑張り」と「活躍」を期待して、修了式のお話とします。

 修了式前に主幹教諭の池田先生が話し始めると、指示されることなく、全員がきちんと体を向け姿勢よく聞くことができていました。それだけで、1、2年生も本当に素晴らしいと思いました。
 「君たちは、人の話をきちんと聞くことが身についている。人の話をきちんと聞けるということは、人を大切にしていることです。君たちは人を大切にする心が育っているということです。ぜひ、続けてください。」
 と、私の話の冒頭に言わせていただきました。
 いよいよ、4月からは3年生、2年生にそれぞれ進級します。2年生は最高学年として、1年生は中堅学年として、御陵中学校をしっかりと引っ張り、新たな伝統をつくりさらに発展させてほしいと願っています。これからの子ども達のますますの活躍を期待しています。

 保護者の皆様、地域の皆様
 本年度、コロナ禍の中、多くの行事の中止、そして様々な制限・制約の中で、たいへんご心配をおかけしたのではないかと思います。しかしながら、皆様のご理解とあたたかいご支援のおかげで、大きな事故もなく無事修了式を迎えることができました。これまでのご理解とご協力に心から感謝いたします。御陵中の子ども達は、本当に素直であたたかい子ども達ばかりです。令和3年度も、「子ども達の笑顔と未来のために」、教職員一丸となって頑張って参ります。どうか、来年度も変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。
 本当に、ありがとうございました!