学校日記

【4月13日】唯一無二

公開日
2021/04/13
更新日
2021/04/13

つぶやき

 今日はクラス写真撮影(あいにくの雨で体育館での撮影・・・)、そして、全校生徒が体育館に一同に集まり「対面式及び部活動紹介」。その後、生徒会組織やその活動、御陵中での一日の生活の流れなどについて、生徒会役員が1年生へ説明していました。1年生は、先週の入学式、昨日のテスト、そして本日の対面式ということでめまぐるしい一日を過ごしているかもしれません。早く学校に慣れ、たくさんのことを体験し、多くのことを学び、日々成長を続けてほしいと思います。(※写真は、上:クラス写真撮影の様子 中:対面式で挨拶をする肥後琥南生徒会長 下:部活動紹介をする野球部の久保田温太郎主将)
 野口嘉則さんの著書「心眼力」の中に次のことが書かれています。

 私たちはみな、一人ひとりが素晴らしい存在です。しかし、このことを自覚していない人は意外に多いようです。
 たとえば、「自分は子どもの頃から勉強もできなかったし、スポーツもダメだった。今は仕事でもうだつがあがらないし、友達づきあいも苦手だ。こんな自分が素晴らしいわけがない」なんて思っている人もいます。しかし、誰がなんと言おうと、すべての人はまぎれもなく素晴らしい存在なのです。
 私たち人間の素晴らしさは、勉強ができるとかできないとか、仕事ができるとかできないとか、人に好かれているとかいないとか、そんな条件をはるかに超えたところにあります。その素晴らしさは理屈を超えていて、言葉で表現し尽くすことができないくらいです。ですがあえて、私なりの言葉で、その一端を表現してみたいと思います。
 まず一つは、「私たちが存在していること自体が奇跡である」ということです。世界中の科学者が集まって、世界中のお金をつぎ込んでも、単細胞生物を一つつくることもできないそうです。生命体が存在するということは、それだけすごいことです。ましてや、人間の場合は60兆個(現在は37兆個が一般的)もの細胞からなる体をもっています。そして、それぞれの細胞がそれぞれの役割を果たしながら、全体としての秩序を保っているのです。これはもう、存在するだけで奇跡というしかありません。遺伝子研究の世界的な権威である村上和雄先生によると、人間の細胞1個に含まれる遺伝子の情報は、30億もの化学文字で書かれていて、これは千ページの本で千冊にもあるそうです。人間業をはるかに超えていますね。・・・(中略)・・・
 もう一つ、私たち人間の素晴らしさを挙げるなら、「みんな違っている」ということです。あなたはこの世に一人しかいませんし、人類史上ただ一人しかいません。あなたという存在は、宇宙の隅々まで探し回ったとしても、稀少どころか、たった一人しかいないのです。つまりあなたは、宇宙にとってかけがえのない存在。宇宙から見れば、愛しい“わが子”であり、代わりのいない存在なのです。さらにあなたは、この世界の中で、あなたしか果たせない役割をもっています。そして、その役割を果たせるよう、あなたしかない特長をもって生まれてきました。これを天分(天から与えられた性質)と言います。その天分の中には、あなた特有の才能もあります。すでに才能の一部を発揮して生きている人もいますが、才能がまだ潜在していて、自分でもどんな才能をもっているかわからない人もいます。しかし、いずれにせよ、あなたの役割に最適な才能があなたの中に無限にあって、発揮される時機を待っています。そして、それを発揮するとき、あなたは世の中に貢献するとともに、心から幸せを感じるのです・・・

 私は子ども達によく言います。
 『“君たちには無限の可能性がある”、“自分の限界や可能性を勝手に決めてはいけない”、“君たちはみんな素晴らしい”“君たちはかけがえのない存在。君がいるだけでとてつもない価値がある”・・・だから、「どうせ、自分なんて・・・」とか思わないで、失敗をおそれずどんどんチャレンジしてほしい。失敗することは成長することだ。』と。
 入学してきた1年生、進級した2年生3年生も皆、かけがえのない存在。誰にも代わることができない唯一無二の存在。だから、自分を大切にしてほしい。人を大切にしてほしい。そして、「志」をもって、人々のために、社会のために、世界のために貢献できる人になってほしい・・・
 そんなことをこれからも子ども達に言い続けていきたいと思います。