【4月28日】感謝・感謝・感謝
- 公開日
- 2021/04/28
- 更新日
- 2021/04/28
Kのつぶやき
今朝、久しぶりに私の前任校で最後に関わったバレー部の教え子と電話で話をしました。大学1年生の彼は、祝日である明日も一日授業があるとのこと。バレーボールも続けており、最近、焼き鳥屋さんでアルバイトも始めたらしく、夜も忙しいようです。彼は、昨年10月の学校の詩に「ひたむきに」というタイトルで載せた主役の子です。その代のメンバーは5人だったのですが、彼らは今年、4人が進学、1人が就職しました。3月のある日、私に高校卒業と進路先の報告をしたいとのことで事前に電話があり、御陵中学校まで来てくれました。
彼らは、相変わらず礼儀正しく、高校でさらに素敵に成長し立派になっていました。私は、彼らの卒業と進学・就職祝としてささやかなプレゼントをしたのですが、そこでまた彼らに感心しました。受け取るときは、一人一人、さっとイスから立ち上がり、きちんと両手で受け取り「ありがとうございます」と丁寧なお辞儀をするのです。そんなに大層なものでもなかったので、私の方が恐縮するくらいでした。彼らとしばらく、高校のこと、これからのこと、中学時代のことなどをひとしきり話して、帰ることになりました。彼らは、帰るときも深々と頭を下げ、お礼を言ってくれました。校門付近で、再度振り返りお辞儀をしてくれました。本当に立派な子たちだと改めて誇りに思いました。
思い起こせば、私は、バレー部の保護者の方々にも大変お世話になりました。今では、コロナ禍の中でもあり、部活動もずいぶんと制限がありますが、私は、当時かなり練習や練習試合をしてきたと思います。遠くに試合に行くときには、「6時集合」とかになります。私は集合時間の30分前には行くようにしていたのですが、ある保護者は、私よりいつも早く来られていて、私の車を見ると、さっと自分の車から降りられ、私のもとへ来て、「おはようございます。今日もお忙しい中、来ていただきましてありがとうございます。どうぞ、一日ご指導よろしくお願いいたします」と深々と頭を下げられるのです。一日終わると、またきちんと挨拶に来られます。私はいつも恐縮し、「いやいや、お父さん、そこまで気を遣われなくていいですから。私の方が、いつもいつもたくさんのご協力を保護者の方々にしていただいて本当に感謝しています。保護者の方のおかげで、私もバレーができるのですから」とお伝えしていました。
そうなんです。部活動も、保護者の方の協力がないと絶対にできないのです。ですから、子ども達にも言っていました。「保護者の方がお休みの日に来てくださるのは当たり前じゃないよ。感謝しないとダメだよ。保護者の方がいていつも応援してくれるから、毎日大好きなバレーボールができるんだよ。」と。
私の持論は「感謝できない人は、本物にならない。」です。「バレーの技術向上も、感謝する心や謙虚さが大切である」と思っています。子ども達にも保護者の方にも、バレーボールについて、以下のことを伝えていました。
『バレーボールは、ボールをつなぎ自分のコートにボールを落とさないようにするスポーツです。つなぐのはもちろん「ボール」ですが、一番つなぐのは「心」です。次にプレーするチームメイトのことを思い、心でボールをつなぐのです。次のプレーがしやすいように自分がきつい思いをしてでも、いいボール上げるのです。それをセッターは必死でいいトスを心であげるのです。みんながつないでくれた貴重なボールを、スパイカーはみんなの思いを背負って打つのです。そして、決まったとき、みんなで喜び合うのです。バレーボールは、みんなでカバーし、みんなでフォローしていく素敵なスポーツです。試合に出ている人は、ベンチでいろいろなことをしてくれる友だちや先輩、後輩に感謝の気持ちをもってプレーするのです。常に、たくさんの人への感謝を忘れず、他のチームからも応援してもらえるような、そんな素敵な日本一のチームになるようにみんなで頑張りましょう!』
私は、本当に「おかげさま」でたくさんの素敵な思い出ができました。日本一にはなれませんでしたが、日本一の素晴らしい子ども達と、いつも全力で応援してくださる保護者の方々と、尊敬すべき素晴らしい先生方など、たくさんの人と出会うことができました。コロナ禍で、できなくなりましたが、保護者・保護者OBの方々との食事会。あるときから毎年、私の誕生月を祝ってくださる食事会となりました。50歳を過ぎて、保護者の方々から「Happy birthday to you」を歌ってお祝いしていただけるなんて夢にも思っていませんでした。私は、皆さんと会って、いろいろなお話ができるだけで幸せです。保護者の方々にはいつも、「心から、ありがたい」という感謝しかありません。
こういう出会いをこれからも大切にしたいと思います。そして、御陵中の子ども達にもどんな競技であっても、その競技を通して何を学ぶのか?を常に考え取り組んでほしいと思います。そして、顧問と保護者の方がしっかりと連携し、子ども達のために頑張っていけたらと思っています。日頃から本校の部活動に多大なるご協力とご支援をいただいている保護者の皆様、今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。