【5月26日】「自分」を読む
- 公開日
- 2021/05/26
- 更新日
- 2021/05/26
Kのつぶやき
今夜は、「スーパームーン」の「皆既月食」の日です。残念ながら、福岡をはじめ九州では雲が多く見られなさそうですが・・・
「スーパームーン」とは、その年に見える月の中で「もっとも大きな満月」のことです。月の見える大きさは、月の公転の影響による「地球と月との距離」に関係しており、この距離が近いほど大きく見えます。また、「皆既月食」とは、太陽からの光によってできた地球の影の中を月が通過するときに見られる現象です。「皆既(かいき)」ですので、月のすべてが地球の影に入り込む月食となります。「スーパームーンの皆既月食」が日本で見られるのは、24年ぶりだそうです。そして、次は12年後とのことです。天気さえよければとは思いますが、むしろ大雨の心配をしなければならないようです。大きな被害が出るような大雨にならなければいいのですが・・・。
さて、疋田幸子さんの「職場が元気になるサプリ」という小冊子の中に、『読書の効果』というところがあるので抜粋して載せます。
「最近、本を読んだのはいつですか?」と研修で質問することがあります。「半年以内」と答える人が一人か二人。それ以外の人は、ほとんど本を読んでいません。理由はいつも同じです。
「忙しいから」。
毎日の仕事に追われていると、余分な時間を作るのは確かに難しいですね。しかし、どう見ても私の何倍も忙しいのに、たくさんの本を読んでいる人がいます。「えっ!あの本をもう読まれたのですか?」と驚くことがたびたび。どうやら「忙しい」だけでは、読まない理由にはならないようです。
私の恩師はいつも本をどっさりと抱えて休暇に入ります。そのほとんどが仕事とは関係なさそうなタイトルです。「仕事関連の本ばかり読んでると良くない。できるだけ別の分野を読む」とニコニコ笑っていました。何でも同じですが、一見関係がないと思えることの中に、大きなヒントがあります。恩師の言葉に、改めてそれを感じました。
また、「『本』を読むことは『自分』を読むこと」と教わりました。同じ本でも、読む年齢や環境が違えば、新たな発見があるという意味です。以前に読んだ本を改めて手に取るのもオススメです。前回とは全く違う点に感動するかもしれません。
最近では家庭の中で、本を読む環境が少なくなったのではないでしょうか?塾や習い事で、子どもたちも忙しいのでしょうか?私が幼い頃、父は帰るとひととき本を読んでいました。その背中を見ながら育ちました。誕生日に本をプレゼントしてくれたこともありました。家庭の中に「読書」が組み込まれていたように思います。若い世代が本を読まない原因の一つは、家庭にあるのでは?と感じるときがあります。もっと子どもに読書をしてほしいと思うのであれば、まず親が本に親しむことが近道です。成長したときに、読書力は必ず仕事に役立ちます。思考力や表現力を鍛えるトレーニングの役割を果たします。
「本を読みたいけれど、お金がかかる」という人もいると思います。予算の問題を解決するには、図書館を利用するのがよいでしょう。中古の本も活用できます。いろいろな選択肢を組み合わせることにより、読書生活を楽しめますよ。しかし、知識や感動を獲得したいと思うときは「新品」に勝る本はありません。まずは自分に「投資」をしなければ、それに見合う「回収」はできないことをお忘れなく。
昨年の7月31日のひとりごとに『読書の効果』と題して佐藤舜さんの言葉を載せていました。読書には様々な効果があることは、多くの方が実感されご承知かとは思いますが・・・。私も昔「忙しくて読書とかできん」と言い訳ばかりしてほとんど本を読まなかった時期が長くあります。もちろん、実際忙くてまったく読めない日が続くこともありますが、わずかな時間であっても自分で「読みたい」とか「読もう」とか思い行動に移さなければ、いつもまでもそれは変わらないとも思います。「面白そう!」と買った本でも「ん〜?」と思うようなこともありますが、自分の視野や世界を広げることができる読書は、やはり大変よいものだと思います。
スマホやタブレットなど、デジタルで読むことができる時代になっていますが、私自身は、アナログな紙の本がいいと思っています。ページを指で実際にめくることで、読んでる実感も湧きます。緊急事態宣言下で不要不急の外出の自粛が求められている中、少しの時間を見つけて読書にあてることは悪くないかと思います。
疋田さんが書かれているように、昔一度読んだ本を取り出してまた読んでみると、感じ方も以前とは違い、新たな発見や感動があるかもしれません。
「『本』を読むことは『自分』を読むこと」、この言葉に妙に納得した私です・・・