学校日記

【6月4日】数学って面白い!

公開日
2021/06/04
更新日
2021/06/04

Kのつぶやき

 写真にもあるように、今日4時間目の2年2組の数学では「『さっさ立て』に潜む秘密を探ろう」というテーマで、田中智洋先生が、大変興味深い授業を行っていました。
 「さっさ立て」というのは、江戸時代中期の和算家(現在でいう数学者)である中根彦循(なかねげんじゅん)さんという方の著した『勘者御伽双紙(1743年)』に出てくる数当て遊び(パズル)のようなものです。
 たとえば・・・

『AさんがBさんに碁石を20個渡して、Aさんが後ろを向きます(または、見えないように伏せます)。その間に、Bさんは1回 につき2個または1個の碁石を、左と右に置かれたどちらかの皿にのせます。ただし、碁石を左または右の皿に載せるたびに、「さあ」と1回だけ声をかけて、2個のときは左の皿に、1個のときは右の皿に載せるものとします。手元の碁石がなくなるまでこの操作を何回も続けます。Aさんは、Bさんの「さあ」のかけ声を12回聞きました。さて、それぞれの皿に碁石は何個ずつありますか?』

 実際にやってみると何となくわかってきますが、答えは「左の皿に16個、右の皿に4個」がこの場合の答えとなります。実は、右の皿に載っている碁石の個数は、「さあの回数×2−20」で求めることができます。また違う見方をすれば、「(20−さあの回数)×2」をすれば左の皿の碁石の数がわかるのです。
 これは、有名な「鶴亀算」と似ています。すなわち、この学習は中学2年生で学習する「連立方程式」に関する内容ということになります。授業内容は少し難しいところもあったようですが、2年2組の子ども達は、自分たちで碁石と紙コップを使い操作活動をしながら、興味深く真剣に取り組んでいました。「わかりたい」「解決したい」と思うことが「学び」の原点です。これからさらに学習を深めていってもらいたいと思います。皆さんもよかったら、頭の体操で考えてみてはいかがでしょうか?
◆碁石が20個で、「さあ」の回数が14回のとき、左右の皿にはそれぞれ何個?
◆碁石が30個で、「さあ」の回数が21回のとき、左右の皿にはそれぞれ何個?
 そして、これらを連立方程式で解くとすれば???

 今日はこんな、「ひとりごとでもないようなひとりごと」でした。皆様、良い週末をお過ごしください。