学校日記

【7月5日】十分に警戒を!

公開日
2021/07/05
更新日
2021/07/05

Kのつぶやき

 本日7月5日は、福岡、大分両県で42人の死者・行方不明者を出した「九州豪雨」から4年が経ちます。また、昨日7月4日は、死者67人、行方不明者2人が出た「熊本豪雨」からちょうど1年です。昨日、熊本県内各地では、追悼行事が営まれ、遺族や住民らが犠牲者を悼み、復興を祈る姿がありました。その前日3日午前10時半頃には、静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生しました。テレビでは一昨日から、ザーッとごう音をあげて建物や車両を巻き込んでいく、凄まじい土石流の様子が何度も流れていました。 

[7月4日付 西日本新聞より]全国的に知られる温泉街を持つ静岡県熱海市で起きた土石流。「こんなことになるとは」。自宅を失うなど被害に遭った人々はぼうぜんとするばかり。消防隊員や警察官らは住民の安否に追われたが、二次災害の恐れから、不明者の捜索は思うように進まない。「悔しいという一言しか出てこない」。薬局経営鈴木康夫さんは土砂にのみ込まれた自宅を眺め、ぼうぜんとしていた。昨晩は別の場所に泊まっていたといい「不幸中の幸い。ただ、こんなことになるとは思わなかった」と話した。現場から約50メートルの場所で暮らす伊勢井勝さんは午前10時45分ごろ、強い雨が降るような音を耳にして自宅2階の窓を開けた。物置小屋が流され、駐車場の車が土砂に沈んでいくのが目に入った。「ここに住んで約60年になるが初めての経験」と語った。

 誰もが「まさか!」という思いの中での出来事でした。今回、熱海市の土石流被害は、死者2名、流された家屋は少なくとも130棟といわれています。また、行方不明者は、当初20名程度といわれていましたが、連絡のとれていない113名の安否をすべて確認していくとのことでした[7月5日10:30現在]。地盤が緩み、天候も安定していない状況で、消防隊員や警察官、自衛隊の方々などの必死の救出・復旧作業が続けられています。これ以上の犠牲者が増えないように無事を祈るばかりです。
 沖縄を除く九州7県の土砂災害警戒区域は、約14万5000ヵ所となっており、今回のような土砂災害がいつどこで起きてもおかしくないといわれています。また、大雨による河川の氾濫や洪水などのリスクは、ここ大野城市でも十分に警戒する必要があります。毎年のようにこの時期には、大雨による様々な災害が各地で起こっています。そのたびに、自然の恐ろしさ、人間の無力感を感じずにはいられません。それでも私たちは、「起きるかもしれない」と思い、できる限りの準備と対策、そして何より命を守る行動をとるしかないのだと思います。