【7月19日】全力疾“爽”
- 公開日
- 2021/07/19
- 更新日
- 2021/07/19
Kのつぶやき
モットーは「誰からも愛される塁球部」、そして「県大会出場」を目標に日々頑張ってきた本校ソフトボール部の子どもたちが、ついにその目標を達成してくれました。昨日行われた『第50回筑前地区ソフトボール大会』において、1回戦の津屋崎中(宗像地区2位)には「6−4」で、準々決勝の篠栗中(粕屋地区1位)には「13−10」で勝利し、御陵中はベスト4に進出。その勝利の瞬間、「県大会出場」を決めました。
顧問の田中智洋先生は、御陵中に赴任してからソフトボール部顧問となり、常に粘り強く子どもたちの指導にあたってきました。モットーの「誰からも愛される塁球部」の言葉にもあるように、誰からも愛される、応援してもらえるようなチームづくりをしてきました。その第一歩が、「挨拶や礼儀の徹底」です。ソフト部の子どもたちは、本当によく挨拶をしてくれます。練習中も、遠くにいる私たちに気づけば、姿勢を正し、「こんにちはー!」とグラウンド中に響く声で挨拶をしてくれます。言葉遣いや礼儀もきちんとしています。ソフト部には各クラスや学年・学校のリーダーを引き受け、人のために一生懸命仕事をしてくれる子どもたちもたくさんいます。部活動だけでなく、日々の生活を大切にしてきたのです。雨が降ってグラウンドに水たまりができると、雨上がりの昼休みには自主的にグラウンド整備をしています。そんなソフトボール部の子どもたちの“人間力”こそが県大会への道をこじ開けたのではないかと私は思います。昨日応援に行けなかった私に、智洋先生は電話で報告をしてくれました。
「なんとかやりました!篠栗中との県大会をかけた試合は、本当に大変な試合となりました。どうなることかと思いましたが、最後は、子ども達の力に私が助けられました・・・」
子どもたちに厳しくもあたたかく指導し、頑張ってきた智洋先生。子どもたちの登校前や下校後には、自ら黙々とトンボをかけグラウンド整備をする智洋先生。子どもたちに力をつけたい、勝たせてあげたい思いが、彼の言動からもひしひしと伝わってきました。その思いは、実は昨年度「県大会出場」という目標を掲げ全力で頑張っていた現在高校1年生たちの思いが繋がっていると智洋先生は言います。大会が中止となり、どこにもぶつけようのなかった先輩たちのあの悔しさを、後輩たちが引き継ぎ、先輩の夢を叶えるという御陵中ソフト部の目標でもあったのです。
電話での智洋先生の言葉には、県大会出場への喜びとともに、これまで関わったソフト部の子どもたちへの深い愛情と、全力で支援しサポートしてくださった、たくさんの保護者の方々への感謝を感じることができました。
ソフト部のバックネットに掲げている「全力疾爽(しっそう)」。疾走の「走」を「爽」の字に変えていますが、きっと「力いっぱい、全速力で走ること」「もっているすべての力を出し切って頑張り続けること」そして「いつも爽やかなソフトボール部」を目指して、感謝の気持ちを忘れず、ひたむきに努力してきた成果がここにあるのだと思います。
来たる7月21日(水)には、筑前地区大会の準決勝・決勝が行われます。ぜひ「御陵旋風」を巻き起こし、「筑前地区優勝」を目指して頑張ってほしいと思っています。福岡県大会は、7月27日(火)・28日(水)に、「うきはスポーツアイランド」にて行われる予定です。ソフト部の快進撃がさらに続いてくれることを心から願っています!
(※写真は、県大会出場を決めたあとに保護者の方が撮ったものです。みんな、とても素敵な顔をしていますね!)