【7月20日】1本の電話・・・
- 公開日
- 2021/07/20
- 更新日
- 2021/07/20
Kのつぶやき
本日は、1学期終業式でした。1学期を振り返ってみると、1番大きな行事である「体育祭」は「体育発表会」という縮小した形にはなりましたが、子ども達はリーダーを中心に本当によく頑張ってくれました。何より子どもたちは、日常生活において「立ち止まり挨拶」や「返事、聞く態度」、「無言掃除」等をしっかり行っていました。先日の「地区別生徒集会」のときに来られた区長様をはじめ学校運営協議会委員の皆様が、「生徒さんの挨拶がとてもいい」「聞く態度が素晴らしい」などとたくさん褒めていただきました。本当に嬉しいことです。
筑紫区中体連の大会においては「無観客」実施となり、私も応援には行けませんでしたが、どの部活動の子どもたちも、持てる力を精一杯に発揮し頑張っていたと各顧問から聞いています。筑前地区大会、福岡県大会・・・そして、吹奏楽のコンクールと続いていきますが、さらに上を目指して御陵中の子ども達が活躍してくれることを願っています。
明日から子どもたちは、「夏休み」となりますが、規則正しい生活を送り有意義なものとなるようにしてほしいと思っています。事件・事故、体調管理には十分に注意をして9月1日の2学期始業式に、お子様が元気に登校できるようご家庭での見守りやご支援をお願いいたします。
1学期最後の「校長のひとりごと」は、昨日の夕方、私あてにかかってきた電話のことです。電話の主は、15年ほど前に私が担任をした教え子からでした。あまりにも突然だったので、何か大変なことでもあったのかとドキドキしながら電話に出ると・・・
『先生、こんにちは!お久しぶりです!』
「うん、本当に久しぶりだね!元気にしてる?突然、どうしたの?」
『私、先生にお礼をちゃんと言ってなくて。成人式にも出てないから、ずっと気になってたんです』
「ん?俺、なんかしたか?」
『私、中学のとき、病気したり不安定になったりで、結構大変だったんです。そんなとき、3年生で先生が担任してくれて。私、それから毎日が楽しくて楽しくて。とっても毎日が充実してたんです。私、先生にいつも助けてもらって、支えてもらって・・・今の私があるのは先生のおかげなんです。中学校卒業してから、ちゃんとお礼を言わなきゃとずっと思ってたのですが、私も大学時代から福岡を離れてしまって、先生も学校をかわられて、なかなか連絡先もわからず・・・。本当にお礼が遅くなってすみません。そして、本当に中学のときはお世話になりました。』
私は、突然の彼女の言葉に、嬉しい気持ちと同時に大変驚きました。彼女は中学時代、たいへんな頑張り屋さんで、周りへの気配りがよくできるとても優しい子でした。そんな素敵な子の記憶に、少しでも私が担任したことが残っていて、少しでも役に立ててたとするなら教師冥利に尽きるなと思いました。
彼女は、現在東京に住んでいて、俳優をしているそうです。『夢を諦めきれないんです!』という彼女に「大変なこともいろいろあるやろ?」と私が尋ねると、
『はい、もちろん大変なことやつらいこともあります。でも、そのときは、中学3年生のときのことを思い出すんです。そうすると、また頑張ろう!って気になるんです』
私は、彼女の言葉に胸がジーンとして、こんなに素敵な気持ちにさせてくれる彼女に感謝の気持ちでいっぱいになりました。思いがけない電話でしたが、私は嬉しさと懐かしさ、そしてわざわざ電話をかけてくれる彼女の人間性に感動しました。
私たちの仕事は、「教育」です。目の前の子ども達が心も体も成長し、こんなにも素敵な社会人になってくれると本当に嬉しいものです。そして、私たち教師の一言の大きさや関わり方の大切さを、彼女の言葉から改めて考えさせられました。そして、「また、頑張らなければ・・・」と思わせてくれたのでした。
保護者の皆様、地域の皆様方には本校の教育活動に対しまして、多大なるご理解とご支援をいただいていることに心より感謝いたします。2学期も教職員一丸となって子どもたちの笑顔と未来のために「チーム御陵」で頑張っていきます。どうぞ、今後とも御陵中学校へのご支援をよろしくお願いいたします。
充実した夏休みを過ごした元気な子どもたちと、9月1日の2学期始業式にまた会えることを楽しみにしております・・・本当にありがとうございました!
(※ひとりごともお休みに入ります。突然アップしていることがあるかもしれませんが・・・)