「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」
- 公開日
- 2021/09/03
- 更新日
- 2021/09/03
お知らせ
御陵中では,全学年の教室の生徒用イスにテニスボールを取り付けました。この生徒用イスにテニスボールを取り付ける取組は,聴覚に障がいがある生徒がいた学校で始まったものです。
障がいがあり補聴器をつけていた生徒にとって,補聴器は話し声だけなく色々な音をひろってしまいます。イスを引きずったときなどに出る音が特に大きな音に聞こえてしまうの状況でした。そこで,古いテニスボールを取り付けて音が出ないようにしたそうです。
こうした工夫をしたことで,障がいのある生徒も授業中の会話がよく聞こえるようになりました。このように,障がいのある人も不自由なく生活できるようにとの考え方が「バリアフリー」になります。
しばらくすると,イスにテニスボールをつけた教室は落ち着いた雰囲気が醸し出されるようになっていきました。教室の中では,授業の途中にイスを引きずる音が聞こえますし,授業の初めや終わり号令をかけて挨拶するときなどはかなり大きな音になります。こうした音が教室からなくなることで,落ち着いた雰囲気になったとの事です。このように,障がいがあるなしに関わらず,全ての人にとって効果があるように改善していこうとする考えが「ユニバーサルデザイン」といわれるものでです。
1年生の学年集会では,生徒の皆さんに上のような話を伝えていきました。今後も,御陵中学校では「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」の考え方に沿った取組を行っていきたいと思います。