学校日記

【9月17日】アウトプットの大切さ

公開日
2021/09/17
更新日
2021/09/17

Kのつぶやき

 本日は、台風14号接近による臨時休業となりました。福岡県を横切っていくような台風ですが、被害等がないように願いたいと思います。毎年毎年の自然災害、そしてコロナ禍の影響で私たちの生活は大きく変わりました。いつも言っていますが、そのことも受け止めながら「何ができるか?」「どのようにしたらうまくいくか?」など前向きに考えながらよりよく生きていくことが大切なのだと思います。

 さて、来週24日は2学期中間考査です。子どもたちもテストへ向けて、それぞれの目標をもって頑張っていることだろうと思います。学んだことが身についたり、自己成長したりするためのヒントが、先日紹介した樺沢紫苑さん著『行動最適化大全』の「アウトプットの最適化」として載っています。(ちなみに樺沢さんは『アウトプット大全』という本を出されています)

 インプットとは、「読む」「聞く」「見る」。一方、アウトプットとは、「話す」「書く」「行動する」です。インプットとは脳内の情報量を増やすこと。たとえば、本を1冊読んで、その内容を誰にも話さない、何も書かない、内容を行動に移さないとするならば、あなたの現実は変わるでしょうか。あなたは「多少賢くなった」と思うでしょうが、アウトプットをしないとすぐに忘れてしまうので、現実は何も変わりません。単なる「自己満足」だけです。アウトプットすることで、記憶に残り、身につき、自己成長する。そして、「行動する」ことで、初めて現実が変わります。その後の「フィードバック」も忘れてはいけません。フィードバックとは、得られたアウトプットに対して、問題点、修正点、改善点を見いだし、次のインプットにつなげていくことです。フィードバックがないと、同じ過ち、失敗を何度も繰り返す羽目になります。
 インプット→アウトプット→フィードバック、そしてまたインプット。このサイクルを回すことによって、らせん階段を上るように、どんどん自己成長していくのです。・・・(後略)・・・

 確かに、読んだだけ、見ただけではすぐに忘れてしまいます。何度も書く、さらには声に出して書くとか、人に話したり説明したりすることで、記憶に残りやすくなるということは経験上誰しもあることだと思います。「インプット」することは確かに大切なのですが、「アウトプット」が何より大切だと樺沢さんは教えてくれています。そして、そのあとの「フィードバック」をしっかりしていくと、さらに効果は上がるということです。
 また、この本の中では「インプット:アウトプット=3:7」がいいと書いてあります。コロンビア大学で行われた研究で、人名年鑑に書かれたプロフィールを100人以上の子どもたち暗唱させテストをするという実験をしたとのこと。そうすると、「覚える時間(インプット時間)」を全体の時間の30%、「練習する時間(アウトプット時間)」を70%にしたグループが、最も点数が高かったという結果が出たそうです。さらには、脳の仕組みを考えたとき、「記憶の原則」として、記憶したい情報は2週間に3回以上アウトプットするといいそうです。読書の場合でいうと、感想を「友人に話す」「家族に話す」「文章にまとめる」ということになります。
 1回読んだだけですぐ、「ちょっと賢くなった」と思ってしまう私も、もう少し「アウトプット」を意識しなければと思ったのでした・・・