【10月7日】人柄
- 公開日
- 2021/10/07
- 更新日
- 2021/10/07
つぶやき
昨日紹介したノーベル物理学賞受賞の真鍋淑郎さんのことが今日の西日本新聞にも載っていました。
好奇心あふれる明るい研究者…。今年のノーベル物理学賞に決まった米プリンストン大上席研究員の真鍋さんについて、業績だけでなく人柄を評価する声が知人から相次いだ。
東京大の気象研究室時代から交流を続ける海洋研究開発機構フェロー、松野太郎さんは6日までの取材に「真鍋さんは朗らかでおしゃべりが大好き。好奇心が原動力の方だ」と語った。松野さんによると、真鍋さんは親が医師で、本人も医師になることを期待され東大に進んだが、気象の道に転じた。「僕はおっちょこちょいだから医師には向いていないよ」と冗談めかして話していたという。
真鍋さんを「憧れの存在だった」と話すのは東塚知己・東大大学院准教授(気象力学)。大学院生だった頃、学会などで話をする機会があった。「若い研究者のことを考え、励ましていた」と振り返る。
真鍋さんと同じプリンストン大で研究した中村尚・東大教授(気象力学)も「明るくていろんな人とざっくばらんに話をされる方。研究のことを四六時中考えている」と評する。真鍋さんは1950年代に渡米、気象変動予測に先駆的に取り組んだ。中村さんは、当時のコンピューターの性能は今と比べものにならないほど低かったと指摘。「地球大気を再現するという研究テーマはリスクが高く、成功するかどうかは分からない。挑戦的な事をして、分野を切り開いた」とたたえた。
インタビューを受ける真鍋さんは、大変失礼ながらとても90歳とは思えないぐらい元気でハキハキとした口調で話されていました。同級生や知人の方々も「エネルギッシュな伝説の人」とか、「気さくで親しみやすい人」、さらには「大変優しい方」だと語られていたそうです。
真鍋さんは、様々な新聞記事などから限りない「好奇心」や「探究心」をもって取り組んでいたことがわかります。そして、その明るく人を惹きつける朗らかな人柄が周りの方々の言葉からもわかります。やはり、学問の世界であれ、スポーツの世界であれ、「探究心」や「向上心」そして、周りを惹きつける人柄が、大きな仕事を成し遂げる“カギ”となっている気がします。
御陵中の子どもたちにもたくさんの知識を学び、「生きて働く学力」をしっかり身につけるとともに、人として大切な「社会性」を向上させ、「総合的な人間力」を高めてほしいと思います。