【11月4日】みんなちがって、みんないい!
- 公開日
- 2021/11/04
- 更新日
- 2021/11/04
Kのつぶやき
写真は、3年生生徒会役員の最後の「あいさつ運動」の様子と、それを終えた子どもたちです。今日6時間目に「生徒会の退任式及び認証式」が行われました。3年生の子どもたちは退任式で最後の挨拶を行い、後輩たちに引き継ぐこととなりました。一人一人、やり終えた満足感、仲間と共に頑張ることの素晴らしさ、全校生徒や先生方への感謝の気持ち、そして、後輩たちへの期待などを一生懸命に伝えてくれました。その姿に大きな成長を感じることができました。
3年生の生徒会役員の皆さん、一年間、本当にお疲れ様でした。3年生が残してくれた頑張りや成果をやる気に満ちあふれた後輩たちが引き継ぎ、さらに素敵な御陵中学校をめざし、頑張ってくれると思います。3年生には、これからも御陵中の一員として、後輩たちを支えていってほしいと思っています。本当にお疲れさまでした!
さて、西日本新聞「こだま」に、高校生(17歳)の投稿が載っていました。タイトルは「多様性の塊を受け入れたい」です。
私の人生において、心に残った一言は「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである」だ。これは相対性理論で有名な物理学者アインシュタインの言葉。この言葉と出会ったのは小学生の頃、図書室で偉人の本を読んでいた時だった。他の偉人の言葉も載っていたが、この言葉は今もしっかりと覚えている。
よく「常識的に考えて」という言葉を耳にする。では、ここでいう常識とは何だろうか。おそらく本人は社会的なモラルや一般的な考えなら、というつもりで言っているのだろう。
しかし、その中にはその人が育った環境も含まれているような気がする。目玉焼きにはしょうゆ、高校を卒業したら大学、エスカレーターは左に立つなど、人によっては違うことも常識とするのはいかがなものか。人間という多様性の塊を受け入れられるように、私はなりたい。
今年の夏行われた東京オリンピック・パラリンピックにおいても「多様性(ダイバーシティ)」と「調和」が盛んに言われていました。また、「SDGs」の実現のときにも「多様性」の視点が重要であると言われています。
近年、グローバル化、情報化が急速に進み、また、コロナ禍となり、「当たり前」といわれてきたものが大きく変わってきました。私たちが今まで思っていた「常識」や「考え方」なども、見直したり考え直したりしなければならないことがたくさん出てきました。もちろんその中には「不易(ふえき)」と呼ばれるいつまでも変わらないもの、変えてはいけないものもあります。しかし、このように、予測が困難な時代、私たちはしなやかで柔軟な考え方、変化に対応できるたくましさが必要なのだと思います。
学校では、子どもたちがいろいろなことを学び、失敗もしながら、日々考え成長していきます。皆、かけがえのない一人であり、多様な「個」でもあります。そして、人との関わりの中で“人間力”を高めていっています。それが「学校」だと思います。そんな子どもたちに伝えたいアインシュタインの言葉を2つ載せます。
◆「重要なのは、疑問を持ち続けること。知的好奇心は、それ自体に存在意義があるものだ」
◆「失敗したことのない人間というのは、挑戦をしたことのない人間である」
子どもたちには、どんな課題にも立ち向かい、その解決のために考え、粘り強く努力してほしいと思います。「前向きにチャレンジした“失敗”は必ず“成長”につながる」ということを信じ、チャレンジし続けてほしいと願っています。
最後に、金子みすゞさんの『私と小鳥と鈴と』の詩の一節を…
「鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい」
あなたもわたしも…すべての人がかけがえのない存在です!