学校日記

【12月13日】面接を通して感じたこと

公開日
2021/12/13
更新日
2021/12/14

つぶやき

 今日は朝から、「公立高校推薦入試志願者」の面接を行いました。「その高校を選んだ理由(志望動機)」「将来の夢」「最近のニュースや出来事で気になること」「尊敬する人」「中学校で特に頑張ったこと」「○○を通して学んだこと」「これだけは誰にも負けないこと」「世界に貢献できる人に最も必要な力」「入学したらどんなことを頑張るか」などについて、質問をさせてもらいました。緊張もしていたとは思いますが、どの子もそれぞれのよさを出しながら、頑張ってきたことや将来の目標についてなど、一生懸命に答えてくれました。
 マスクをしていても笑顔が素敵な子、明るさが伝わってくる子、素直さや誠実さが伝わってくる子、言葉の端々に優しさが伝わってくる子など、その姿は本当に素晴らしいものでした。自分自身の中学時代を振り返ると、私自身が恥ずかしくなるくらい立派な態度や言葉でした。
 これから社会や世界で貢献していくときに大切な力は?の問いに、「コミュニケーション力」「自主性」「リーダーシップ」「相手のことを考える力(相手意識)」「優しさ」「利他の心」などについて熱く語ってくれました。3年生の姿や言葉に、私自身が勇気と元気をもらうことができました。私の問いかけに一生懸命答えてくれたみなさんに感謝したいと思います。本当にありがとうございました!
 改めて思います…3年生は、この3年間で様々なことを経験し、時には悩み苦しみ、そしてそれを乗り越えて「成長」してきたのだと思います。今日の面接からも、○○というスポーツを通して、部活動を通して、コロナ禍になって、「仲間や友達の大切さ」「人から支えてもらっていることのありがたさ」を子どもたちは、特に感じていたようです。

 そういえば、私が以前担任をしていた子で、こんな子がいました。
 彼は私が3年生で初めて担任をした子です。最初の印象は、行事にも燃えることなく、どちらかというと物事をいつも冷めた目で見ているようでした。実際、1・2年生の頃は、結構わがままな態度をとったり、行事はあまり頑張らない子だったようでした。人のことは気にしない、自分がよければいい…そんな感じの発言もしていました。
 ところが、3年生になって体育祭や文化祭、また部活動などを通して友達とともに頑張るようになり、だんだんとその言動が変わっていきました。ついには、様々なことにも気持ちを前面に出して頑張るようになっていきました。入試では、第1志望の公立高校には合格できませんでしたが、合格発表の日、彼はすぐに報告に来てくれました。泣いていましたが、私に深々と頭を下げ「先生、いろいろ教えてくださってありがとうございました!第1志望の高校はダメだったけど、どこの高校でも頑張ることが大事なので、また全力で頑張ります!」、そう言ってくれたのです。彼の担任をしてすぐの頃には、想像できない素晴らしい姿と言葉でした。こんなにも人に感謝の気持ちを伝えられる、そして前向な言葉を言えるようになったことが私にはとても嬉しいことでした。
 いつも言いますが、第1志望の高校にいくことが「ゴール」ではありません。それから先も人生は続きます。「どう頑張るか」「どう生きるか」が、私は大切だと思っています。もちろん、できればみんな第1志望の学校に合格してほしいという気持ちがあることも事実です。しかし、どこにいこうと、どのように頑張るか、そしてどんな力を身につけ、何ができるようになるか、それが大事なのだと思います。3年生にとっては、一番苦しい時期かもしれませんが、きっと乗り越えてくれと信じています。これからも御陵中の職員一同、保護者の皆様と一緒に子どもたちを励まし、支援していきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 頑張れ!子どもたち!!