学校日記

【1月13日】有意注意

公開日
2022/01/13
更新日
2022/01/13

つぶやき

 入試も本格的に始まり、3年生にとっては正念場の時期となっています。そんな中、オミクロン株の影響もあり、昨日の新型コロナウイルス感染症の新規感染者は福岡県で408人、全国でも13,244人と報告されていました。全国の感染者が1万3000人を超えるのは、昨年9月4日以来とのこと。学校においてはもちろんですが、各ご家庭におきましても感染防止対策に再度気を引き締めて取り組んでいただけたらと思います。
 明日14時からの「新入生入学説明会及び制服等採寸」は、予定通り実施いたします。令和4年度御陵中入学予定児童の保護者の皆様におかれましては、「口座振替依頼書」、制服等の「注文書」等を持参の上、ご来校いただきますようによろしくお願いいたします。
 なお、変更がある場合には、メール、御陵中HPにてお知らせいたします。

 さて、稲盛和夫さん著『成功への情熱』の中に以下の内容が載っていました。

 「細部にまで注意を払う」
 人間の本当の能力は、正しい判断ができるかどうかで測ることができます。
 正しい判断をするには、自分が今どういう状況にあるかということを、よく知っている必要があります。そのためには物事の核心に触れるほどの、鋭く、かつ細部にまで行き渡る観察力がなければなりません。
 この鋭い観察力を生むのは、神経の集中です。しかし、このような集中力が一朝一夕[(いっちょういっせき):わずかな時間]に持てるようになるわけではありません。
 集中するということは習慣性の問題です。もし細部にまで注意を払う習慣を身につけていれば、どのような状況にあってもたちどころに集中することができるでしょうし、このような習慣がなければ、それは極めて難しいことになるでしょう。
 忙しすぎてできないと思うかもしれませんが、逆に忙しい時こそ、細部にまで注意を払う習慣を身につける最適の時なのです。たとえそれが関心のないことであっても、注意を払う努力を意識して行うべきです。これがいわゆる「意図的な注意」つまり「有意注意(ゆういちゅうい)」なのです。
 この有意注意を習慣づけることにより、いざという時に正しい判断を下せる能力が涵養[(かんよう):自然にしみこむように養成すること]されるのです。正しい判断を素早く下すための注意深さと洞察力[(どうさつりょく):物事の本質を見抜く力]を身につけている人が、本当に「有能な人物」なのです。

 分刻みで億単位の大事な判断をされていたという稲盛さんの深い言葉だと思います。
 コロナ禍となり、学校、会社…また各個人においても、難しい判断を迫られる場面がとても増えました。「例年は…」とか「今までは…」という基準が使えない状況での判断も多々あります。「正解」がわからない中で、様々な情報を集め、連携をとり、状況を迅速に分析し、そのときの「最適」「最善」の判断をしていかなければなりません。これからもそうです。一部の情報だけに惑わされることなく、最善を尽くし判断し、行動していくことが求められています。
 コロナ禍、まさに「予測困難な未来」に、日頃から「有意注意」、どんな些細(ささい)なことも、目的をもって真剣に意識を集中させることを心がけ、最善の判断、最善の行動ができるようにしていきたいと改めて思います。