【1月26日】言葉
- 公開日
- 2022/01/26
- 更新日
- 2022/01/26
Kのつぶやき
明日1月27日より、福岡県に「まん延防止等重点措置」が適用されることとなりました。大野城市の中学校においては、明日から当面の間、部活動を全面中止とします。どうぞ、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
さて、今朝の西日本新聞の『デスク日記』からです。
「歌唱力がある」という表現から、どんな歌声を思い浮かべるだろうか。音程が正確、表現力が豊か、声量がある、などが一般的だろう。ではその一定レベルを超えた場合はどう表現するか。芸能担当として、歌声を文字で表現する難しさに直面している。
定年退職した元デスクに、この件を相談した際、ある歌手のことを「声に力があって上手」と話すと「歌が上手とはどういうことか」と詰め寄られた。「えっと、よく響いて、表現力があって…」としどろもどろになる私に、「どんな声か」と畳み掛けてくる。「あとは実際に聴いてください」と降参すると、にやりと笑い「まだまだ言葉へのこだわりが足りんな」。
元デスクは退職後も読書を重ね、的確で洗練された文章を追求しているという。猛省(もうせい)した私は言葉探しの毎日だ。音を正確に言語化するのは限界があるとしても、せめて読者が聴いてみたいと思う表現を求めて。
言葉で表現することは、本当に難しいです。私も記者という仕事ではありませんが、こうやって「ひとりごと」を書いたり、子どもたちや保護者の方、先生方に話をするときには、本当に悩みます。難しい言葉を並べればいいわけではないし、何より、わかりやすく伝わる言葉であることが大事だと思うのです。以前、ジャパネットたかた創業者である高田明さんのことを紹介したことがあります。コミュニケーションで最も大切なことを聞かれた高田さんは、こう答えたそうです。
「私は、“伝えること”ではなくて“伝わること”だと思います。伝えたつもりではだめなんです。」
常に、「伝わる」ようにするにはどうすればいいかを考え、伝えていった結果が会社の成功にもつながっていることがわかりました。
私たち教師は、様々なことを伝えていくことも大切な仕事の一つです。いかにわかりやすい適切な言葉で、的を得ていて、大切なことを伝えていくのか…このひとりごとも、読んでいただいている方に、知ってほしいこと、少しでも役にたつこと、少しでも心に響くこと、少しでも幸せな気持ちになることなどを、わかりやすい言葉で伝えていくことができればと思っています。
大切な「言葉」を、大切な様々な「こと」を、もっともっと学ばなければと思う私です。