【2月24日】乗り越える経験
- 公開日
- 2022/02/24
- 更新日
- 2022/02/24
Kのつぶやき
一昨日の「高校フェア」では、10校の高校の先生方が、たいへん丁寧にしかも熱のこもった説明やお話をしていただきました。単に、各校の特色や学科・コースの説明だけでなく、進路選択をしていくときに大切なこと、これから頑張ることなどを具体的に教えてくださいました。このことが子どもたちにとって、中学卒業後の進路や将来のことなどについてより真剣に考えるきっかけとなってくれることを願っています。今後も中学校では様々な機会をとらえて学習していきたいと思います。
さて、稲盛和夫さん著『成功への情熱』の中に「壁を突破する」という章があります。
成功する人と、そうでない人の差は紙一重です。成功しない人は、必ずしも責任感がないというわけではありません。実際、誠意があり、熱意もあり、仕事熱心な人が多く、その点では大成功を収めた人と何ら変わりはありません。
それにもかかわらず、ある人は成功し、ある人は失敗します。世の中が不公平だと思うかもしれませんが、実際、両者の間には紙一重なのですが違いがあるのです。そしてそれは突き破ることが難しい壁でもあるのです。
その違いは、粘り強さと忍耐力です。失敗する人は、壁につき当たった時、突破できないものと、はじめから決めてかかるのです。言い換えれば、努力をすることはするのですが、あるレベル以上はしないのです。こういう人は壁につき当たった時、ごく体裁のいい口実を見つけて努力を止めてしまうのです。
たとえ実現不可能に見えるような仕事でも、やり遂げるため、粘り強く、真面目に努力を続けなければなりません。自分の中にある既成概念を壊さなければならないのです。「ここまでしかできない」といった頑固な固定概念を持っていると、壁を破り、一線を越えて成功に至ることができなくなります。
その壁をついに突破したという自負と自信により、より粘り強い性格が形成され、その粘り強さがさらに大きな成功へと導いてくれるのです。
子どもたちがどのような道を歩んでいくとしても、そこには必ず壁が立ちはだかります。その壁を乗り越えたり、突き破っていく「力」が必要となります。そんな「力」をつけていくためにも、日頃からきついこと、苦しいことを粘り強く乗り越えていく経験が大切なのだと思います。それは、勉強であれ、部活動や習い事であれ、学校行事や様々な活動であってもです。私たち大人もそういう意識をもち、子どもたちと共に努力し、やり遂げていく必要があります。と同時に子どもたちを励まし、支えていくことが重要であると思います。稲盛さんのいう「粘り強さ」と「忍耐力」は、本校の教育目標に掲げている「やり抜く力」に通じるものです。
これからも、保護者の方、地域の方と共に、子どもたちにたくさんの「乗り越える経験」をさせながら、「やり抜く力」を育てていきたいと思います。