学校日記

【3月4日】灯台

公開日
2022/03/04
更新日
2022/03/04

Kのつぶやき

 今日午後は、1年生がキャリア教育の一環として「職業講話」をオンラインで実施していました(写真はその一部)。看護師・美容師・報道部記者・料理人・スポーツ指導員の方5名にその仕事に就いたきっかけや仕事内容、やりがいなど様々なことをお話していただきました。子どもたちはきっと、働くことの意義や苦労、やりがいなどはもちろんのこと、自分の将来を考えたり、今の自分自身を振り返ったりするきっかけにもなったのではないかと思います。これからも、系統的・計画的にキャリア教育に取り組んでいきたいと思います。

 さて、私は、1学期始業式で、「自律貢献」についての話をしました。そして最後に、子どもたちにこんなお願いをしました。
『今年度は、特に、「ありがとう」が溢れる学校にしたいと思います。どんな小さなことにも「感謝」し、「ありがとう」と言えるようになってほしいと思います。「ありがとう」が溢れると、きっとみんなも幸せな気持ちになるし、御陵中学校がますます素敵な学校になると思います…』

 先日紹介した本『自考』にも「笑顔を呼ぶ“ありがとう”は自分に返ってくる」ということが書いていました。

 コロナ禍の中、奮闘する医療従事者の方々には本当に頭が下がります。混雑するスーパーで黙々と商品をさばくレジ担当の人たちもそうです。私が行く近所のスーパーはいつも混雑しています。レジ担当の人たちは、どんなに混んでいてもマスクをせずにべらべらとしゃべる客を相手にしても耐えていました。
 多忙なレジ担当の方に笑う余裕はありません。お客さんを待たせる時間を短くするため、感染防止の観点からも談笑などしていられません。私がよく買い物をするスーパーには、精算後の商品を実にきれいに、丁寧にカゴに入れてくれるレジ担当者がいます。しかも作業が速い。
 ある日、作業を中断させて申し訳ないと思いつつも、私はつい言葉をかけてしまいました。感謝の言葉が思わず浮かんだのです。「いつもきれいに入れてもらって、ありがとうございます」と。すると、そのレジ担当の方は破顔一笑、笑顔で、「いえいえ、そんなこと言っていただいて、ありがとうございます」と返してくれました。喜んでくれているようでした。私も嬉しく、爽やかな気持ちになりました。「ありがとう」の言葉は笑顔を呼びます。感謝の言葉や笑顔は結局、自分に返ってくるのだと思いました。
 私たちの社会には「ありがとう」という言葉がちょっと少ないかもしれません。日本人はシャイなのでしょうが、感謝する気持ち、相手を尊重する気持ちを、もっと気楽に、素直に、謙虚に、「ありがとう」という言葉で伝え合えればいいなと思います。感謝の言葉は“灯台”です。次に向かう勇気をくれます。

 御陵中の子どもたちは、よく挨拶をしてくれます。そして、「ありがとうございます」「ありがとうございました」とよく言ってくれます。本当に素晴らしいなぁと思います。
 ひとりごとでは何度も扱ったのですが、やはり「ありがとう」って素敵な言葉だと思います。「ありがとう」という感謝の言葉を口にすることで、人間関係もうまくいく気がします。どんなに小さなことでも、どんなに何気ないことでも「ありがとう」を口に出すことで、しっかりと感謝は伝わるし、互いに気持ちのいいものだと思います。
 すべての人が、相手への敬意と感謝の気持ちがあれば、紛争や戦争も起きないのではないでしょうか。何より、感謝の言葉は人々に勇気を与え、世界中を明るく照らす、まさに“灯台”になると思います。

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