【3月17日】ヒマワリ
- 公開日
- 2022/03/17
- 更新日
- 2022/03/17
Kのつぶやき
昨夜はニュースを見て、そろそろ寝ようかとしているところに、緊急速報で、宮城・福島の地震、そして津波注意報の文字が目に飛び込んできました。M7.3、震度6強の地域もあり、地割れや塀などの倒壊、火災なども起きていたようです。また、東北新幹線の脱線、一時は、最大220万件の停電も起きていたことも報道されていました。さらには、亡くなった方、そして多くのけが人も出たとのことです。つい先日、「東日本大震災から11年」を迎えた矢先のことでした。皆さん、たいへん怖い思いをされたのではないかと思います。やはり私たちは、いつ、どこで起きるかわからない地震を想定したできる限りの「備え」をすべきだと改めて思います。
さて、日本教育新聞「不易流行」からです。
コロナ禍での3度目の卒業シーズン。謝恩会などの卒業関連行事が縮小されて花が売れないと花屋の主人が嘆いていた。確かに、最近は花束を持つ人を電車内で見かけない。祝い事帰りの人の姿が再び見られる日を期待したい。
今の大学生が生まれた頃、「学力低下論」が跋扈(ばっこ:意味は“はびこる”)した。小学校では、「円周率を約3と教えるらしい。自分たちは3.14と習ったのに」「台形の公式を教えないらしい」。このような風評が保護者を不安にさせた。平成11年には「分数ができない大学生−21世紀の日本が危ない」などの書籍が発売され広く読まれた。いわゆる「ゆとり教育」への批判だった。3月14日は「数学の日」。円周率の3.14からきている。学力低下論の時代から時を経て、学校への要望は学力向上を含めて多岐にわたるようになった。急激に変化する社会で、保護者はわが子への不安が一層強くなる。学校はそうした声にできるだけ応えようとする。そして、日々の教育活動がパンパンに膨らむ。3月は学校暦のゴール。各学校でまとめの活動が行われている。卒業式の「学事報告」は、修了までの学事を全て終えたことを納税者や保護者に伝える宣言だ。本年度の卒業生は、その2年間をコロナ禍で過ごすことになった。この生活の中で学んだ経験を生かして、これからの人生に幸多かれと祈る。
その時代、その時で、様々な流行や課題が出てきます。そのとき「正解」だと思っていたことでは、今は「不正解」であったり、別のたくさんの「正解」があったります。また、コロナ禍となってからは「正解」すらもわからず、大人も子どもも迷い、悩みました。その中で「最適解」や「納得解」を見つけていくことが本当に大切になってきました。先行き不透明な中でも課題に立ち向かい、考え、他と協働し、粘り強く解決していくことが求められています。単なる「見える学力」をつけるだけではなく、「見えない学力」をいかに身につけていくかが将来をたくましく生きていくときに大切になります。
先日卒業した子どもたち、行事や様々な活動が中止になったり、縮小になったりして悔しく悲しいことも多かった2年間だった思います。しかし一方で、当たり前の大切さ、本当に大切なことは何なのか、そして、何ができるか、どのようにすればできるのかを学び、粘り強く取り組むことを身につけたのではないかと思います。それこそ、「見えない学力」もたくさん身につけた子どもたちなのかもしれません。
今日は小学校の卒業証書授与式でした。天気にも恵まれ、素敵な式になったのではと思います。卒業した子どもたちが、4月から中学校に入学し、たくさんの活躍をしてくれることを願っています。
そうそう、写真は校長室の蘭です。9月に購入したものですが、まだこんなに咲いています。花っていいですね。人の心を和ませます。一日も早くウクライナにも平和が戻り、国花であるたくさんの「ヒマワリ」が咲き誇り、人々の笑顔が溢れますように…