【4月2日】出会いに感謝!
- 公開日
- 2022/04/02
- 更新日
- 2022/04/02
Kのつぶやき
令和4年度、御陵中学校の校長として引き続き勤めさせていただきます「藤井浩彦」でございます。御陵中学校5年目となります。
本年度も、「“自律貢献”〜志をもち、やり抜く力と豊かな人間性を身につけ、地域・社会に貢献できる生徒の育成〜」という教育目標のもと、子どもたちの笑顔と未来のために、誠心誠意、御陵中学校のために、保護者の皆様、地域の皆様のお力をお借りしながら“チーム御陵”で頑張ります。創立40周年の本年度、子どもたち、そして御陵中学校のますますの飛躍の年にしたいと思います。どうぞ、ご支援よろしくお願いいたします。
さて、一昨日、御陵中の中核を担ってくださっていた先生方が転任等されました。御陵中学校への勤務の長短はあれ、日々様々な場面で絶大な力を発揮してもらい、子どもたちのために尽くしてくださった先生方とのお別れは、本当に寂しいものでした。最後のご挨拶をいただいたときには、多くの先生が涙を流される場面もありました。改めて、これまでの先生方の功績に心より感謝いたします。
3月31日付け西日本新聞のコラム「春秋」からです。
別れの3月。本紙紅皿特集の題は「サヨナラ」だった。つらくなるので手紙の文末に「さようなら」は書かないで。海外出張中の夫に頼んだという女性の投稿。「ではまた」の方が気分が軽くなります、とも。
さようならは、「左様ならば」が転じた。本来は、そういうことなら…と会話をつなぐ言葉だ。ここで別れましょう。ずっとお元気で。さようならの後にはいろんな思いが隠れている。普段着のあいさつ、「バイバイ」は英語の「goodbye(グッドバイ)」から。goodがあるので「ごきげんよう」といった感じがするが、語源は「Good be with ye」。神があなたと共にあらんことを−との意味だ。フランス語にもよく似た別れの表現「adieu(アデュー)」が。直訳すれば「神のもとへ」。出征する十字軍の兵士が使ったという。永訣(えいけつ)の覚悟がにじむ。由来を知れば、軽く使いにくくなる。
投稿の女性は中国語の「再見」を温かく感じると言う。また会いましょう。英仏独語にもある。それぞれ「See you again」「Au revoir」「Auf Wiedersehen」。再会の願いを込めたさよならだ。あすから出会いの4月。「初めまして」はフランス語で「Enchante(アンシャンテ)」。シャンテは「歌う」。あなたに会えて歌いたくなるほどうれしい。そんな出会いが皆さんにあらんことを。
そして、昨日4月1日、新しい先生方が赴任されました(後日、ホームページや通信等でお知らせいたします)。お互いに多少の緊張はしながらも、笑顔の素敵な出会いをさせていただきました。私は先生方に、松下幸之助さんの「縁あって」を伝えました。
おたがいに、縁あってこの世に生まれてきた。そして、縁あっていろいろの人とつながりをもっている。縁あって…何だか古めかしい言葉のようだけれど、そこには、また一つの深い味わいがひそんでいるように思える。人と人とのつながりというものは、とかく人間の個人的な意志でできたと思いやすいもので、だからまたこのつながりは、自分ひとりの考えで、いつでも断てるかのように無造作に考えやすい。
だが、本当はそうでない。人と人とのつながりには、実は人間のいわゆる個人的な意思や希望を越えた、一つの深い縁の力が働いているのである。そうとすれば、おたがいにこの世における人と人とのつながりを、もう少し大事にしてみたい。もう少しありがたく考えたい。不平や不満で心を暗くする前に、縁のあったことを謙虚に喜びあい、その喜びの心で、誠意と熱意をもって、おたがいのつながりをさらに強めてゆきたい。
そこから、暗黒をも光明に変えるぐらいの、力強い働きが生まれてくるであろう。
素敵な先生方と、かけがえのない出会いをさせていただきました。これもとても大切な“縁”です。この縁に心から感謝し、共に力を合わせ、“誠意”と“熱意”をもって、子どもたちの笑顔溢れる学校にしていくよう努力します!
“出会いに感謝!”