本日は令和4年度赴任式・始業式でした。新しく赴任された先生方が、口々にこう言われました。
「挨拶がよくできますね」
「人の話を聞く態度が素晴らしいですね」
「話す人の方を、全員がすっと体ごと向けるなんて、本当に素晴らしい子どもたちですね」
「落ち着いて整然としていてびっくりしました」…
たくさんの先生方に褒めてもらいました。そんな子どもたちのことを誇りに思うし、本当に嬉しい気持ちになりました。
　私も赴任式のとき、横から子どもたちを見ながら、その聞く姿勢のよさに驚くほどでした。全員が顔を上げ、表情もよく、中には笑顔で頷きながら聞いている子ども、話が終わると全員が温かい拍手…本当に素晴らしい子どもたちだなぁと改めて思いました。そして3月の修了式から2週間しか経っていないにもかかわらず、表情もきりっとして成長と新年度にかける意気込みが伝わってくるほどでした。今年度も本当に楽しみになりました。以下、始業式の私の話です。

　令和４年度のスタートです。先月の修了式では、「命の大切さ」と「当たり前に感謝すること」についての話をしました。それから約２週間が経ちました。今日は、どんな気持ちで登校しましたか？
　進級し、中堅学年で先輩となる２年生、最上級生として「学校の顔」となる３年生…きっと、期待とやる気でいっぱいなのではないかと思います。もちろん、クラス替えがあり、担任の先生も替わるなど「環境が変わる」ことへの不安を抱いている人もいるかもしれません。
　しかし、「環境が変わる」ということは、また大きく成長できるチャンスでもあります。新しい「出会い」とともに、新たな友達や先生から学べるチャンスなのです。大切なのは「心の持ちよう」なのです。
　御陵中学校の皆さんに目指してほしい姿は『“自律貢献”〜志をもち、やり抜く力と豊かな人間性を身につけ、地域・社会に貢献できる生徒』です。「自律」は、「志」をもち、自らを律し、考え、目標に向かって粘り強くやり抜くこと、挨拶や掃除などを徹底して行う「凡事徹底」の姿勢、そして「貢献」は、周りへの優しさと地域や社会へ貢献していくことを目指しています。
　先ほど、環境が変わるときは成長できる「チャンス」といいました。成長するときには失敗がつきものです。まずは、前向きな「チャレンジ」はどんどんしてください。そして、前向きな「失敗」は、大きな成長に必ずつながります。皆さんはこれから成長する…必ず成長する…必ず伸びる！可能性は無限大なのです。
　今年度は、御陵中創立４０周年です。たくさんの先輩が築き上げてきた伝統と歴史を、あなたたちの力で、また新たな御陵中へと「進化」させましょう！
　最後に皆さんに、お願いです。１年前にも言いました。もっともっと「ありがとう」が溢れる学校にしましょう。どんな小さなことにも「感謝」し、「ありがとう」と言えるようになってほしいと思います。「ありがとう」と、皆さんの「素敵な笑顔」が溢れる、今まで以上の温かな「御陵中学校」にしていきましょう！
　最後まで聴いてくれて、「ありがとうございました！」

　顔を上げ、しっかりと聞いてくれた子どもたち。その姿勢に、これからの子どもたちの頑張りと成長を期待せずにはいられませんでした。そんな素敵な子どもたちとと共に教職員一丸となって、心新たに頑張ります！