【4月7日】好機
- 公開日
- 2022/04/07
- 更新日
- 2022/04/07
Kのつぶやき
子どもたちが登校してくれるだけで、何だかワクワクします。元気に挨拶してくれるだけで嬉しくなります。笑顔の子どもたちを見ているだけで安心します。学校には子どもがいなきゃ!と、一昨年の突然の長い休校のときに痛切に感じました。今日は、教科書配付や学年集会、学級組織決め、自己紹介などが行われていました。これから、新しい出会いを大切にして、友達、先生などと、たくさんの関わりをもってほしいと思います。
さて、先日「環境が変わることは、大きく成長できるチャンス」そして、「たくさんの前向きな失敗が成長や成功のカギ」であるという話を子どもたちにさせてもらいました。
『未来を変える偉人の言葉』という本の著者の一人である総合博物館准教授の塩瀬隆之さんのコラムからです。
「挫折や失敗の瞬間が未来を変える好機である」
挫折や失敗を恐れる人の多くは、そのときに向けられる嘲り(あざけり:バカにして笑うこと)を恐れているのではないか。その他者からの評価を気にする目を内に向ければ、挫折や失敗は自らにとって大きな学びへと転換する。挫折や失敗がもたらす学びの一つは、自らに新たなモノの見方を強制的にもたらすことである。
地面に突っ伏せばふだん見過ごしていた小さな草花に気づき、仰向けて倒れれば広く高い空を見上げられる。ふだんは気づくことのなかったモノを発見し、そこにあることを知りつつも見えなかった新たな関係性が浮き彫りになる瞬間を逃してはならない。
異なるモノの見方を想像できても、新たな景色そのものはいざ本当に姿勢を変えるまでその価値に気づかない。しかし目を瞑って倒れ、目を瞑ったまま起き上がってしまうと新たな景色を見過ごしてしまう。挫折や失敗の瞬間こそ、まさに瞠目(どうもく:驚いたり感心したりして目を見はること)すべき時であり、未来を変える好機である。
昨日も私は、「成長に失敗はつきものです。大人であれ子どもであれ、みんな失敗するんです。だから、まずは前向きにどんどんチャレンジしてください。その失敗の先にこそ、成長や成功があります」と言いました。
大切なことは、失敗したり挫折しそうになったりしたときに、「立ち上がる力」です。以前のひとりごとでも言った「レジリエンス(回復力や復元力)」を身につけることです。そしてそのためにも「志」をもつことです。しかし、志をもって行動しても、失敗し倒れることもある。だからこそ、立ち上がるときに、しっかりと「分析する」「振り返る」ことが次への成功、成長へとつながるのです。
令和4年度、子どもたちにはたくさんのチャレンジをしてほしいと思っています。たくさん失敗しながらも前を向いて、突き進んでほしいです。それを支えるのも私たち大人の役目です。しっかりと支え、見守り、応援してあげることが大切だと思います。
これからもぜひ、学校と家庭、地域の方々をはじめ様々な方々と連携し、力を合わせ、“子どもたちの笑顔と未来のために”頑張りたいと、子どもたちの生き生きとした今日の姿から改めて感じた私です。
※明日は第40回入学式。121名の新入生が入学を予定しています。新入生の皆さんの入学を心待ちにしています!