【5月12日】乗り越えた先に…
- 公開日
- 2022/05/12
- 更新日
- 2022/05/12
つぶやき
予報通りの雨になりましたので、体育祭のリハーサルを体育館と武道場、多目的室などを使って行っています。とにかく、工夫してできることをやっていく…それしかありません。
体育館での開会式練習のときに、少しだけ話をさせていただきました。子どもたちの顔は引き締まり、きちんとした態度で話を聞いてくれました。
全体の動きや態度、声など日に日によくなっていること、めざましく成長しているリーダーたちの姿が素晴らしいことを伝えました。そして、リーダーたちの指示を聞いて一生懸命に動くブロックの仲間への感謝、ブロックのために頑張り続けるリーダーへの感謝…互いへの感謝を忘れないで練習を続けてほしい。最後に、「頑張ることは素晴らしい!一生懸命はかっこいい!」、これらも輝く姿、かっこいい姿をたくさん見せてほしいことを伝え、話を終えました。
改めて思います。コロナ禍、制限はありますが、こうやって子どもたちが一つの目標に向かって力を合わせ創りあげていく取組がいかに大切か、いかに素晴らしいか。子どもたちの生き生きと活動する姿を見ているだけで、頼もしく嬉しい気持ちになります。残りわずかとなりましたが、子どもたちの力を信じ、職員も一丸となって頑張ります。
※教職員全員お揃いの、「創立40周年記念ポロシャツ(下写真)」を着て頑張っています。
さて、昨年引退を表明された女子48キロ級重量挙げで、2012年ロンドン五輪銀メダル、2016年リオ五輪銅メダルを獲得された三宅宏実さんの言葉がありましたので、一部抜粋して載せます。タイトルは「バーベルが挙がる条件」です。
2012年からの四年間は心身ともにすごく辛くて、金メダルを狙っていたにもかかわらず、思うように調整が進まなかった。そういう中で、失格寸前から銅メダルを獲ることができた。その嬉しさとすべてやり切ったことへの安堵感から、思わず(バーベルに)抱きついてしまいました(バーベルに対して挙げさせてくれてありがとうという感謝の気持ちがあったから)。
あと、この四年間にバーベルを作っていた職人さんにお会いしたことが大きかったですね。本当に小さな工場で4〜5名の方が、機械ではなくて一本一本手間ひまをかけて作ってくださっている。そういう姿を見たときに、もっと物を大切にしなきゃいけないなと。もちろん練習が終わった後に掃除や道具の手入れは以前からしていましたけど、より一層気持ちを込めてやるようになりました。
道具と対話するというと変ですけど、毎日練習しながらちょっとでも軽くなってほしいって思ったり、いつかは挙げることができますようにって願いを込めたりするんです。相手は鉄なので返事はありませんが、でも、バーベルとコミュニケーションをとりながらバーベルと一体化しないと挙がらないと思います。
ウエイトリフティングって大地を踏みしめて下から上に物を挙げる競技なので、バーベルだけじゃyなくて、体と地面も一体になるというか、力の方向が頭から足まで一本にならないと挙がらないんですね。だから、大地から湧いてくるパワーと空から降ってくるエネルギーをいただくというイメージでいつも試合に臨んでいます。
よくゾーンに入るって言うと思うんですけど、心技体が整ってバーベルや大地と一体化できたときは重さを感じません。それができるのもほんの一瞬だけで、今日できても明日はできなかったりする。なので、ウエイトリフティングの練習は毎日同じことの繰り返し。でも、私はウエイトリフティングという競技が好きで、達成できた時の喜び、嬉しさを知っているからこそ、どんなに辛い練習があっても乗り越えられる。ちゃんと必ずご褒美があるんです。
日々の努力の積み重ね、心技体を整えること、人に対してはもちろんのこど、道具や練習場所などにも感謝の気持ちをもつこと。そこに、応援や声援の力が加わり、すべて揃ったときに、大きな力が発揮されるのだと思います。
体育祭練習も佳境(かきょう)に入ってきました。子どもたちの疲れもたまってきていると思います。しかし、「仲間がいるから頑張れる」「声をかけてくれる人がいるから乗り越えられる」、そんな体育祭練習であってほしいと思います。何より、過去二年間「中止」となった体育祭が全校生徒でできることへ感謝しながら、「御陵中創立40周年記念体育祭」当日を迎えることができたらと思います。がんばれ!御陵中の子どもたち!!!